ゲームブックをする上で欠かせない作品ですね。ファンタジー、冒険の最もクオリティが高いものだと思っています。
ボードゲーム(未訳)もでるほどの完成度でした。
私は、次に紹介する『バルサスの要塞』から入った後に、この本を知ったのですが、難易度はこちらの方が難しい。
最終的には、魔法使いを倒し、隠された財宝を開けるための鍵をいくつか手に入れないといけないという設定で、 その鍵もいくつかの組み合わせがあり、必ずしも宝箱を開ける鍵を手に入れるわけでもないということで、 結局、マップと分岐点の番号を控えながら、全部のパラグラフをたどったりしました。
作者のS.ジャクソンは、RPGの汎用ルール『GURPS』の作者として、その名誉を独占しましたが、ゲームブックでは、どちらかというとI.リビングストンのものが好きです。
『運命の森』『盗賊都市』など。
『D&D』の要素がかなり強い作品です。
訂正とお詫び
アップをしてからしばらくして、この文章を読んでくれた方から、S.ジャクソンは実は、二人いるという話をメールでいただきました。ここに、誤情報を掲載したことをお詫びします。<(_ _)>
その方の、引用に関して、了承をいただきましたので、掲載したいと思います。
ところで、火吹山のレビューにて、スティーブ・ジャクソン氏について言及されてますが、この人はリビングストンと同じイギリス人で、ガープスをプロディースしたアメリカのデザイナーとは別人です。同姓同名というわけですね。ややこしいのは二人とも友人同士で、どちらかのジャクソンかも明かさないまま、社会思想社の同じゲームブックシリーズで筆をとっているのです。
イギリスのジャクソンは(数字はシリーズ番号)
1・火吹山の魔法使い(リビングストンと共著)
2・バルサスの要塞
4・さまよえる宇宙船
10・地獄の館
17・サイボーグを倒せ
24・モンスター誕生
他にパズルブックの「魔術師タンタロンの12の難題」、
東京創元社から「ソーサリー」シリーズや、テーブルトー
クの「ファイティング・ファンタジー」を刊行してます。
一方、アメリカのジャクソンは
8・サソリ沼の迷路
19・深海の悪魔
22・ロボット・コマンドゥ
を書いています。
前述した通り、ただ表紙やタイトルを見る限りではどちらがどちらかわからんのですが、アメリカン・ジャクソンはマルチエンディングを常に採用していて、最後の項目である400パラグラフの内容が冒険の終了ではありませんでした。こうした部分はいかにも遊戯的で、二人のジャクソンの遊び心を見るようですね。