五陰破之形(ごおんぱのかた)

5級審査に行う形。五陰破之形(1)は、技術習得の始めにあたり、頭部の大切さと、これに対する攻撃法を一本目とし、防御方と反撃の間、格闘する基本的な動きを作る練習法である。この名称は、修行上の五陰である、
1.叛(はん)=真理に背くこと
2.暴(ぼう)=荒々しく他を犯すこと
3.偏(へん)=偏った見方、考え方をすること
4.驕(きょう)=思い上がり、おごり高ぶること。
5.怠(たい)=考え行う労力をいとうこと
を、打ち破ると言うことから命名される。
この形はA.B二人で行う二人形の他、独形、三人形がある。

二人形(1)
1.A:右メ突 B:左突蹴
2.A:右揚蹴 B:左掬受→右メ突
3.A:右メ突 B:左落受→右メ突
4.A:右揚蹴 B:左下受→右ド突
5.A:右メ突 B:左横受→右ド突

独形 *注(括弧)は自由に追加して行う
1.直立正体→礼→中段の構え
2.(左メ突)右メ突→左突蹴
3.右揚蹴→左掬受→右メ突
4.(左メ突)右メ突→左落受→右メ突
5.右揚蹴→左下受→右ド突
6.(左メ突)右メ突→左横受→右ド突
7.寄足後退→中段の構えを解き直立正体→礼
*攻撃の時は踏み込み、受けての時は寄席足後退する...7、寄足後退は、3.4とする。

図2

三人形
1.A:(左メ突)右メ突 B:左突蹴
2.B:右揚蹴 A:左掬受→右メ突
3.A:(左メ突)右メ突 C:左落受→右メ突
4.C:右揚蹴 A:左下受→右ド突
5.B:(左メ突)右メ突 A:左横受→右ド突

二人形(2)
(1)1〜6
7.左メ突→右横受→左ド突
8.右メ突→左メ突→右上受→左メ横打→右ド横打
9.左突蹴→右揚蹴→左下受→左突蹴
10.左揚蹴→右ド突→左下受→右メ突→左メ外打→左メ横打→右メ横打
11.右揚蹴→(右前)→左回蹴→重ね受→左メ外打→右ド突
12.寄足後退→中段の構えを解き、直立正体→礼

三人形(2)
6.A:左メ突 B:右横受→左ド突
7.B:右メ突→左メ突 A:右上受→左メ横打→右ド横打
8.A:左突蹴→右揚蹴 C:左下受→左突蹴
9.C:左揚蹴→右ド突 A:左下受→右メ突→左メ外打→左メ横打→右メ横打
10.B:右揚蹴→(右前)→左回蹴 A:重ね受→左メ外打→右ド突
*注:三人形の練習は、ABC入れ替わり行うこと。行わないときは、中段の構えのままコーチ役をすることで練習に参加する。

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