ゲーム雑感2007


ドイツゲーム系

 チマチマとボードゲームは遊んでいる。子供がある程度大きくなって来た(4歳と6歳)ということで、メイクン・ブレイクはほぼルールを覚えて遊ぶことが出来る。

 あと、ルールを簡易にすれば、バイキン君の大冒険とかおばけ屋敷ゲームなんかは遊べるようになる。一番人気は、ババ抜きだけど。


 職場の方では、宿直にちょっと遊ぶ程度で、森の影や頭脳絶好調、吉田戦車の友達自慢、マッチファイブなんかを続けて楽しんだ。

 特に、マッチファイブ、結構頭を使うゲームなので、どうかと思ったけど、3人でやるとなんとか煮詰まらずに誰かがドラマチックにあがったりする。それまですごく頭を使うので、終わった後、何とも言えない充実感というか、ふ〜という溜息が漏れる。


 ゲームは、頭を鍛えるのにもってこいである。例えば、バイキン君は、微細運動(手先の細かい作業)の発達にいいし、マッチファイブとか頭脳絶好調は、論理性とか数理、あるいは空間把握にもってこいである。メイクン・ブレイクは、空間把握と微細運動だし。

 おしなべてゲームとは、ルールに沿って、創造性と論理性を働かせる。また、ルールを覚えるっていうのは、手順にはじまり、どうしたら勝てるのかの仕組みを知ることになる。よって、ルールを覚えることを通じて、遊び方を知るのであり、それはものすごく論理的な営みである。

 そしてコミュニケーション、ゲームとは勝敗があるが、やはり子供は小さいと、負けたくないし、どんなことをしても勝ちたい。けれども、ゲームとは公平にやった結果、勝ったり負けたりするから面白いのである。公平であるから、譲り合ったり、負けをあきらめたり、勝ちを素直に喜べるのである。そうしてルールやゲームの勝ち方を考えていくのである。

 ゲームのコミュニケショーンといえば、相手とのやり取りと考えられがちだけど、実は自分の与えられた環境(手札・コマなどなど)から、どうにか勝てるように持って行くプロセスに相手とのコミュニケーションがある。なので、直接相手とのやり取りがあるのではなく、環境があってそれを介して相手がいるのである。

 けれども向こうに人がいるからこそ、コンピューターが相手するのとは違ったリアル感がある。オンラインのゲームでも、配られる手札はコンピューターがランダムに配るものの、その手札を介して、人が思考し、時にチャットでつぶやき、話し合いながら遊ぶのである。そこに喜怒哀楽があり、コンピューターを相手にするのとは違った実在感がある。

 それが本当のリアルならば、その人が自分にとってどういう関係なのか(親しい人なのかそうでないのかなどなど)によって楽しさが違うものになったりする。しかし、ゲームを楽しむことを目的にコミュニケーションがなされるので、日常使われるコミュニケーションの意図〜利害・依存関係などが生じにくい。よって、そのコミュニケーションは、罪のないものである。


 今年は、ネット環境が整い、いろいろと探したら、ドイツゲームを中心としたオンラインゲームを見つけた。BSWというオンラインで、クライエントソフトもある。

 日本人もそれなりにいて、コミュニケーションにあまり困らない。しかも、ゲームの一部は、日本語に改変されていて、カードとか細かいコマンドまで、プレイアビリティが上がっている。

 さらに分からないゲームでも懇切丁寧に誰かが教えてくれるし、中にはコマンドの使い方まで教えてくれる。チャットって敷居が高いとか顔が見えないだけに、悪意ある発言とかあるかなぁと思ったけど、逆に、顔が見えないまま、リアルタイムで会話が進行するので、発言は慎重だし、親切だと思う。


 なにより持っていないゲームを遊ぶことが出来るというのは大きい。やったことのないゲームのルールを覚え、勝ち方を知るには、もってこいである。その上、ベテランの人から持っているゲームでも、勝ち方などを教えてもらえるのは嬉しい。

 知ったゲームでは、アッティカ、ウィザードはかなり面白かった。


 いずれにしろ、暇つぶしにはもってこいである。とはいえ、やっぱり対面で遊ぶ楽しさにはかなわないけどね。


TRPG

 今年は、十数年ぶりに実際プレイをする。これまで、ルールブックを買って、その内容の論評ばかりだった。

 なぜプレイができたのかは、mixiに入り、そこで秋田でTRPGをやっている人たちのコミュニティがあったこと。そのコミュでは、年に数回実施していること。そして、場所も近くでやっていたことを知ったからである。かなり勇気を出してその会場に行くと、十数名のメンバーが、思い思いのゲームを持ち寄り、マスターを決め、和やかに遊んでいる。やったことのないゲームでも、マスターはじめ、他のプレイヤーが丁寧に教えてくれる。

 ゲームをやる人って、優しい人が多いなぁ。というか、やや知識が偏っているように見えるけど、みんな社交性がある。もっとも、こういうチームで遊ぶゲームって、そういう社交性がないと出来ないよね。

 さらに、秋田でやっているTRPGのコミュが二つあることも知り、交遊と遊ぶ場が広がった。


 それで今年は2回やることが出来る。一回目はクトルフ、2回目はアルシャードffだった。

 やっぱりやれるってことは楽しいなぁ。まずルール運用が明確に分かる。掛け合いの楽しさを思い出す。さらに、大人になった私たちならではの、はっきりとした状況把握ができる。

 私が最後にやったのは、中学校時代だから、今34歳。中学校のときはD&Dで、適当なルールの運用といい加減なマスタリング。まぁ、それはそれで面白かったんだけど、やっぱり大人になると違うなぁと。さらにクトルフもアルシャードもD&Dとは違って、シーンというかシナリオの流れに沿った遊び方。D&Dは、マップ〜ダンジョンに沿ったイベント型なので、全く違うもの。しかし、シーン制は、展開がスムースだしドラマ仕立てで、ロールプレイが楽しい。

 進化した今のTRPGに触れてとっても満足。これからもちょくちょくと遊ぶぞー。

2008.1.14

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