塩酸フルラゼパム flurazepam hydrochloride(JP) ベンゾジアゼピン系催眠調整
剤 1124

【組成】
[カ]:1カプセル中10 mg,15 mg
塩酸フルラゼパムは白色〜帯黄白色 の結晶又は結晶性の粉末で,においはない。水,エタノ−ル,ジメチルホルムアミド,無水エタノ−ル,無水酢酸又は氷酢酸に溶けやすく,エ−テルにほとんど溶けない。融点:197°(分解)

【適応】
不眠症,麻酔前投薬

【用法】
1回10〜30 mg,就寝前又は手術前(増減)

【作用】
(1)薬効薬理
(a)睡眠作用:各種動物実験(マウス,ラット,ネコ,ウサギ)で他のベンゾジアゼピン系化合物と同様の薬理学的スペクトラム(静穏・馴化・睡眠誘起・睡眠増強・抗けいれん・筋弛緩作用等),特にネコ,ウサギの脳波試験で著明な睡眠作用
(b)ヒト終夜脳波試験:健常成人男女に15 mg又は30 mgを経口投与時の終夜脳波試験で睡眠導入時間の短縮,全睡眠時間の増加が認められ,特にREM睡眠に及ぼす影響は少なかった
(c)作用機序:抑制性のGABAニュ−ロンのシナプス後膜に存在するベンゾジアゼピン受容体にアゴニストとして高い親和性で結合し,GABA親和性を増大させることによりGABAニュ−ロンの作用を特異的に増強すると考えられる(2)体内薬物動態
(b)副作用及び臨床検査値の変動:副作用は6%(561/9,391)に,翌日の眠気2.1%(199例),ふらふら感1.8%(168例),倦怠感1.1%(107例),頭重0.6%(61例),口渇0.6%(54例)等。臨床検査値の変動は顆粒球減少0.01%(1例)

【製品・薬価】
ダルメ−トカプセル10ロシュ 10mg1 14.20
ネルガ−ト15 堀田 15mg1 17.50
ベノジ−ルカプセル15 協和醗酵 15mg1 17.50

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