フルジアゼパム fludiazepam (JP) マイナ−トランキライザ− 1124

【組成】
[細]:0.1% [錠]:1錠中0.25 mg
フルジ アゼパムは白色〜淡黄色の結晶又は結晶性の粉末である。クロロホルムに極めて溶けやすく,メタノ−ル,エタノ− ル,氷酢酸又はエ−テルに溶けやすく,水にほとんど溶けない。融点:91〜94°

【適応】
心身症(消化器疾患,高血圧症,心臓神経症における不安,緊張,焦燥,抑うつ,易疲労労性及び睡眠障害)。次の疾患における不安,緊張,焦燥,抑うつ,易疲労性及び 睡眠障害:自律神経失調症,脳性麻痺,片麻

【用法】
1日0.75 mg,3回に分服(増減)

【注意】
(2)禁忌
(a)急性狭隅角緑内障のある患者
(b)重症筋無力症のある患者 (5)副作用
(a)依存性:大量連用によりまれに薬物依存を生じることがあるので,観察を十分に行い,用量を超えないよう慎重に投与する。また,大量投与 又は連用中における投与量の急激な減少ないし中止により,まれにけいれん発作, ときにせん妄,振戦,不眠,不安,幻覚,妄想等の禁断症状が現れることがあるので, 中止する場合には,徐々に減量するなど慎重に行う
(b)精神神経系()精神分裂病等の精神障害者に投与すると逆に刺激興奮,錯乱等が現れることがある()ときに眠 気,めまい・ふらつき,頭痛・頭重,また,まれに発揚,焦燥感,振戦,ぼんやり,起床時不快感,眼症状(調節障害,複視,明),立ちくらみ,せん妄,物忘れ,不眠,多夢,言 語障害が現れることがある
【作用】
(1)薬効薬理
(a)抗不安作用()不安・葛藤状態寛解作用(ラット):抗不安作用と最も相関性が高いとされている抗コンフリクト行動実験で,ジアゼパムに比べ約8倍 ()馴化作用(マウス):電撃により誘発した闘争行動抑制試験で,ジアゼパムの6.5 倍
(b)鎮静・催眠作用 自発運動抑制作用(マウス):隔離時の,自発運動量の抑制はジアゼパムに比べ約1/4と弱い

【製品・薬価】
エリスパン細粒 住友製薬 0.1%1g 40.90

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