カルカソンヌ


カルカソンヌ

ローマ人と騎士の時代、南フランスの要塞都市カルカソンヌを舞台に、タイルをつなげて所領を拡張すると共に、そこに配下をおいて所有権を主張するゲーム。

スタートタイルを一枚おいて、他の地形タイルを裏向きにして準備は終了。
手番が回ってきたプレイヤーは、まず地形タイルを一枚オープンにして、すでに配置されているタイルのいずれかに接するように配置する。そして自分が今配置したタイルにのみ、配下コマを一個までおくことが出来る。その後、その地形タイルの配置によって誰かに得点が入るなら入れる。こうして全てのタイルが配置されたらゲームは終了となる。

地形タイルの配置は、都市や道がつながっていさえば配置することが出来る。
はつながった場合は、そのタイルだけ得点になる。
都市
は完全に完成した時点で、そのタイルの倍だけ得点になる(2つで完成の場合は2点にしかならない)
修道院
は、まわりが囲まれたら9点となる。
草原
は、ゲーム終了時に隣接する都市一つにつき3点となる。
ゲーム終了時
には、完成していない、道や修道院、都市についてタイル分だけ得点となる。

配下のコマ、おこうとする都市、道、草原のつながっているところに、他の配下のコマがあれば置くことが出来ない。しかし、はじめは置けなくても(つながっていなくても)、タイルを並べていく過程でつながってしまう場合はその限りではない。その場合、もっとも配下のコマを多く置いているプレイヤーが全ての得点を得ることが出来る。同じだった場合は、全員がそのまま得点を得ることが出来る。
配下のコマは全員7つと制限されている。完成したら配下のコマは戻ってくるが、むやみと拡張は出来ない。

道は、完成しやすく配下のコマは戻りやすい。
修道院や都市はつなぎ方によってコマが戻りにくくなる。(引きの強さが必要)
草原はゲーム終了まで戻ってこないので発展しやすい所に投資するため熟慮が必要
これらを組み合わせて「やりくり」することが必要となる。せっかくのチャンスに手元にコマがなく置くだけになってしまうこともある。

値段も安く、しかもカードとコマがぎっしりと入っていてお買い得感がある。しかも、だいたいワンプレーは30分から45分と早く終わることが出来る。また、引きだけでなく、効率的に配下のコマを置く戦略や相乗りを狙った投資とか駆け引きも十分にある。また、タイルの枚数も頭に入れながら出来そうなことや出来ないことのバランス感覚、同じ地形には決してならない展開の多様性、最後まで分からない草原など逆転の要素もあり面白いゲームである。

プレイ・オン・ノート
妻と何回かやってみる。
はじめはルールの把握という感じであったが、徐々にこの戦略性とかそういうのが分かってきて、その奥深さと手軽さがすごくよく分かるようになる。
まず、手軽さの方では、先に書いたが、1時間はかからない。タイルの数もあり、地形の関係から置く場所は限られるので、限られた中でどこに置くかという選択の良い意味での範囲がある。抜け目なく効率的に置くことが必要である。
奥深さ
では、ややり地形に関して、断片が限られているので、相乗りをして都市を完成させようとしてもピースがなかなか巡ってこないところにある。これが3人とかであれば、協力しあったり、反目しあったりして領土が広がったり阻止されたりして、逆に相乗りの可能性は広がるのだろうけど、二人だと、それぞれの目的に従って簡単に阻止できるので相乗りは難しい。
また、中盤でだいたいの投資の目的が絞られてくるので、コマが少なくなってきて、終盤は1個か2個、ポツリポツリと戻ってきて、何回かコマなしでタイルを並べる場面があった。

草原に関しては、終盤は置きにくくなるので(だいたい並べられて配置が端の方になるため完成しない都市に置くリスクが高くなるため)、これも中盤で先を見越して配置する必要があるが、置きすぎるとコマがなくなるので多くても3個だいたい、2個がベストである。同じように修道院も終盤にでた場合は、点数状態やコマの状態を見て置かないと、終盤の細かい都市の感性や道などに配置できなくて逆に広がっていく可能性がある。
二人で行ってきたが、これは3人でやれるとすごく面白いと思う。5人だとあちこちと気を配る割にはタイルが引けないので逆に並べる楽しさが半減すると思われる。3人だと程々に駆け引きが出来て、協力と反目の微妙なバランスの上でタイルが並べられて面白いかと思われる。

妻と仲がいい状態でやる
と、あなたの都市を完成させてあげるとか、こっちの道をつないであげるよとか和気藹々と話ながら行えてコミュニケーションとしてもいいかと思われる。フキフキ "A^^;

関連
ゲームレビューや実際のプレイなど

目次