セミコハク酸ブトクタミド butoctamide semisuccinate(JAN) 睡眠リズム調整有
機ブロム 1129i

【組成】
[カ]:1カプセル中200 mg
セミコハク酸ブトクタミドは白色の結晶又は結晶 性の粉末若しくは無色澄明の粘性の液で,においはなく,味は苦い。メタノ−ル, エタノ−ル,アセトン,1,2-ジクロルエタン,クロロホルム,エ−テルに極めて溶け やすく,水に極めて溶けにくく,石油ベンジンにほとんど溶けない。旋光性を示さ ない。融点:45〜48°

【適応】
不眠症

【用法】
1日1回600 mg就寝前(増減)

【注意】
(1)一般的注意:本剤の影響が起床以後に及ぶことがあるので,自動車の運転等危 険を伴う機械操作には従事させないように注意する
(3)相互作用:他の催眠・鎮静剤との併用,又は飲酒により,その作用が増強 されるおそれがあるので,併用する場合は減量するなど慎重に投与する
(4)副作用
(a)精神神経系:ときにめまい,ふらつき,眠気,頭痛,集中力低下,また,まれに抑うつ感,多夢,寝言等が現れることがある

【作用】
(1)薬効薬理
睡眠作用()作用機序:視床背内側核,脳幹網様体,大脳辺縁系の一部 に作用点を持ち,情動系よりも感覚伝導系を選択的に抑制し,睡眠作用()
ヒト終夜脳波試験:健康成人男子に600 mg経口投与時の終夜脳波試験で,入眠潜時とREM睡 眠潜時が短縮,REM睡眠持続時間が延長。睡眠ポリグラフでは深睡眠を増やし,生 体リズムを変えずに生理的範囲内でREM睡眠を増加,極めて生理的で自然睡眠に近い()
睡眠作用(ネコ):Ca塩100 mg/kg経口投与後,24時間のREM睡眠量は正常範囲の上限まで増加。100 mg/kg静注後,REM睡眠の指標であるPGOスパイクの出現率が 増大したが,脳波所見上で大脳皮質脳波に波や大徐波など異常な波形はなく,覚せ い反応は抑制されず,投与により麻酔状態にはならなかった

【製品・薬価】
リストミンS ライオン-万有 200mg1 16.40

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