ブロムペリド−ル bromperidol(JAN) ブチロフェノン系精神神経安定剤 1179i

【組成】
[細]:1%
[錠]:1錠中1 mg,3 mg,6 mg
ブロム ペリド−ルは白色〜微黄白色の結晶又は結晶性の粉末で,においはないか,又はわずかに特異なにおいがある。氷酢酸に溶けやすく,ジメチルホルムアミドにやや溶けやすく,クロロホルムにやや溶けにくく,メタノ−ル,無水エタノ−ル,イソプロパノ−ル又はエ−テルに溶 けにくく,水にほとんど溶けない。融点:157〜160°

【適応】
精神分裂病

【用法】
1日3〜18 mg(増減)。1日36 mgまで増量できる

【注意】
(1)一般的注意:眠気,注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあ るので,投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させない ように注意する
(2)禁忌
(a)昏睡状態の患者,又はバルビツ−ル酸誘導体等の中枢 神経抑制剤の強い影響下にある患者
(b)重症の心不全の患者
(c)パ−キンソン病の 患者
(d)ブチロフェノン系化合物に対し過敏症の患者
(4)相互作用(a)バルビツ−ル酸誘導体等の中枢神経抑制剤との併用又は飲酒により,相互に作用を増強することがあるので,減量する など,慎重に投与する
(b)エピネフリンの作用を逆転させ血圧降下を起こすことがあるので,投与中はエピネフリンを投与しない
(c)類似化合物(ハロペリド−ル)でリチウムとの併用により,心電図変化,重症の錐体外路症状,持続性のジスキネジ ア,突発性のSyndrome malin,非可逆性の脳障害を起こすとの報告がある

【作用】
(1)薬効薬理
(a)()マウス,ラットでの抗アポモルヒネ作用,マウスでの抗アンフェタミン作用,ラットでの条件回避反応抑制作用などの抗ドパミン作用はハロペリ ド−ルと同等に強力()イヌでの抗アポモルヒネ作用はハロペリド−ルより持続性 ()ラットでのカタレプシ−引起し作用はハロペリド−ルより弱い()ラットで脳内 ドパミン代謝回転の亢進作用は線条体より側坐核でより強い()ラット(in vitro) で脳内のドパミン受容体(3H-ハロペリド−ル結合部位)に高い親和性
(b)作用機序:(行動薬理学的方法,神経化学的方法)強力な中枢性抗ドパミン作用

【製品・薬価】

インプロメン細粒 吉富 1%1g 188.90
プリペリド−ル錠 陽進堂 3mg1錠 52.40
プリンドリル細粒 メディサ-沢井 1%1g 170.00
ルナプロン細粒 共和薬品 1%1g 170.00
ロペ−ル細粒 BMKK 1%1g 170.00

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