ブロムワレリル尿素 bromovalerylurea(JP) 催眠鎮静剤 1121

【組成】
[末]:98% 以上
[錠]:1錠中100 mg ブロムワレリル尿素[ブロミゾバルbro misoval(INN)]は無色又は白色の結晶又は結晶性の粉末で,においはなく,味はわ ずかに苦い。エタノ−ルにやや溶けやすく,エ−テルにやや溶けにくく,水に極め て溶けにくい。硫酸,硝酸又は塩酸に溶けるが,これに水を加えるとき,沈殿を生 じる。水酸化ナトリウム試液に溶ける。融点:151〜155°

【適応】
不眠症,不安緊張状態の鎮静

【用法】
(1)不眠症:1日1回0.5〜0.8 g就寝前又は就寝時(増減)
(2)不安緊張状態の鎮静: 1日0.6〜1 g,3回に分服(増減)

【注意
(1)一般的注意:投与中の患者には,自動車の運転等危険を伴う機械の操作には従 事させないように注意する
(2)禁忌:本剤に対し過敏症の患者
(4)相互作用:飲酒 又は次の医薬品との併用によりその作用が増強されることがあるので,やむを得 ず投与する場合には慎重に投与する(フェノチアジン誘導体,バルビツ−ル酸誘導 体等の中枢神経抑制剤)
(5)副作用
(a)依存性:連用により薬物依存傾向を生じることがあるので観察を十分に行い,用量及び使用期間に注意し慎重に投与する。 また,大量投与又は連用中の投与量の急激な減少ないし中止により,まれにけいれん発作,ときにせん妄,振戦,不安等の禁断症状が現れることがあるので中止する場合には徐々に減量するなど慎重に行う

【作用】
(1)薬効薬理
(a)催眠・鎮静作用:発現が速く,持続時間の短い催眠作用(ウサギ,イヌ)。音,強流速の空気及び電流衝撃等の刺激による異常反応に対し鎮静効果 (ラット)
(b)その他:各種けいれん誘発剤及び電気刺激けいれんの抑制(マウス),熱刺激痛の抑制(マウス),ヘキソバルビタ−ルの麻酔作用の増強(マウス)及びメ タンフェタミンにより高められた酸素消費量の抑制(マウス)等。呼吸数を減少 (ウサギ,イヌ)

【製品・薬価】
ブロバリン 日本新薬 1g 13.00
ブロムワレリル尿素「ホエイ」 藤沢アストラ 1g 13.00

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