ブロマゼパム bromazepam(JP) ベンゾジアゼピン系精神神経用剤 1124,1179i

【組成】
[細]:1%
[錠]:1錠中1 mg,2 mg,3 mg,5 mg
[坐]:1個中3 mg
ブロマゼ パムは白色〜帯淡黄白色の結晶又は結晶性の粉末で,においはない。ジメチルホ ルムアミド又は氷酢酸に溶けやすく,クロロホルムにやや溶けにくく,メタノ−ル 又は無水エタノ−ルに溶けにくく,エ−テルに極めて溶けにくく,水にほとんど溶 けない。希塩酸に溶ける。融点:約245°(分解)

【適応】
[内]:(1)神経症における強迫・恐怖及び不安
(2)うつ病における不安・緊張
(3)心身症(高血圧症,胃・十二指腸潰瘍,過敏性大腸症候群,急性及び慢性胃炎における不安・緊張・抑うつ及び睡眠障害)
(4)次の疾患における不安・緊張・抑うつ及び睡眠障害:自律神経失調症
(5)麻酔前投薬
[坐]:麻酔前投薬

【用法】
[内]:用量は患者の年齢,症状により決定する
(1)神経症・うつ病:1日6〜15 mg,2〜3回に分服
(2)心身症・自律神経失調症:1日3〜6 mg,2〜3回に分服
(3)麻酔前投薬:手術前5 mg
[坐]:1回3 mg術前夜又は麻酔前直腸内投与

【注意】
(1)一般的注意(内服):眠気,注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので,投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事さ せないように注意する
(2)禁忌
(a)急性狭隅角緑内障の患者
(b)重症筋無力症の患者
(3)相互作用:次の医薬品との併用又は飲酒によりその作用が増強されることがあるので,このような場合には投与しないことが望ましいが,やむを得ず投与する場合には慎重に投与する:フェノチアジン誘導体,バルビツ−ル酸誘導体等の中枢神経抑制 剤,モノアミン酸化酵素阻害剤
(4)副作用
(a)依存性:大量連用により,まれに薬物依存を生じることがあるので,観察を十分に行い,用量を超えないよう慎重に投与 する。また,大量投与又は連用中における投与量の急激な減少ないし中止により, まれにけいれん発作,ときにせん妄,振戦,不眠,不安,幻覚,妄想等の禁断症状が現 れることがあるので,中止する場合には,徐々に減量するなど慎重に行う
(b)精神神経系()精神分裂病等の精神障害者に投与すると逆に刺激興奮,錯乱等が現れる ことがある()眠気,ふらつき,ときにめまい,興奮,気分高揚,歩行失調,不眠,頭痛, 性欲への影響,振戦,構音障害,不安,焦燥感,また,まれに発汗,のぼせ,ぼんやり感, しびれ感が現れることがある

【作用】
(1)薬効薬理
(a)抗不安作用(内服):マウスやラットで静穏作用及び抗不安作用はジアゼパムの約5倍,催眠作用,筋弛緩作用及び抗けいれん作用は約2倍。健常成人 の二重盲検試験で,ジアゼパムにないmood elevating effect及びbeneficial eff ect(気分が落ち着いた,集中できるようになった,気分が大きくなったなど)。抗 不安作用はジアゼパムより強い

【製品・薬価】
セニラン細粒 小玉 1%1g 47.30
レキソタン細粒 ロシュ-エ−ザイ 1%1g 47.30

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