アルシャードffで遊ぶ

平成19年6月23日(日)11時〜18時
ある市営のスポーツセンター内にある会議室〜歩いて5分のところ
人数は12人か。プレイシステムは、GM含み、アリアンロッド(6人)、アルシャードff(5人)、見学一人
私がプレイしたのはアルシャードff。でもって、二つのシナリオ、一つはサプリメントから、一つはクラフトを行う。

 楽しみにしていたTRPGのオフ会。mixiにあるコミュから参加する。このコミュのおかげで、私の楽しみが復活。実にありがたい世の中になったものだなぁと実感する。
 前回プレイしたときに来ていた人もいたけど、ほとんどが初対面だった。でも、終わってみると一緒に冒険した仲ということで、グッと親近感が…と思ったのは私だけか。でも、県内に数えるほどしかいないはずのTRPG愛好家…ゲームが作る友達の輪はきっと暖かいものだと思いたい。
 今回は脈々とゲームを続けているサークルが3つ都合をつけて集まってきた。中には月一は必ず行っているサークルもあるとのこと。終わってみれば、それも納得。だって面白いンだもの。TRPGは。

 今回やったのはアルシャードff。リプレイとかは読んでいるけど、実際にやったことがなかったので、それとなくやりたいナァとコミュに書き込んでいたら、ちゃんと用意してくれていた。う〜ん、優しい。でもって、そのGMはかなりのベテラン。他のプレイヤーもこのシステムは初めて、おまけにルールもあまり把握していないという超初心者だったんだけど、GMがうまく誘導して盛り上げてくれた。そして、やってみるとなんて簡単なルールなんだと分かる。また、リプレイだけでは分からなかったルールの細かい運用もすぐに了解することが出来た。
 シーン制のシステムは初めてだったので、どういう風にプレイしたらいいのか分からなかったけど、やってみるとすごくお手軽でドラマティックなものであった。これまでの少ない経験から、マップを書いて、どういう経路で進めるのかを悩む必要もなく、シーンが変われば、砂浜から潜水艦の中までアッという間に移ることが出来る。また、時間軸も自由で、回想のシーンにとんだかと思えば、3日後になったりと自由自在。その分プレイヤーはキャラクターを演じて、シーンを演出していかないといけない。マッピング主体の昔のゲームは、キャラクターを駒のように動かすというという意識が強いが、シーン制は一種の演劇のようなものなのかも知れない。
 はじめはプレイヤーのみんなも初めて、しかも初対面ということで勝手が違う感じでシーンがうまく動かない場面が続いたけど、うまくGMがNPCを使ってセリフを誘導してくれたり、勝手に動き回るキャラの言動を取り上げて、みんなのモチベーションを高めていってくれた。
 で、始めて2時間30分程度で一つのシナリオが終わって時間が余ってしまったので、もう一つシナリオをすることにした。一つは、サプリメントの付属シナリオだったが、もう一つは、筋書きがあるパターンでしか組まれていない全くの即興的なもの。つまり、何がどう起きたかすらも決まっていない。ストーリーはプレイヤーがでっち上げた話で動いていくというもの。で、キャラを作り直していく時間まではなかったので、そのままのキャラで遊ぶ。でもって、一つ目のシナリオの状況〜その後からスタート。すでにキャラ間の関係とか状況が決まっているため、お互いが演じるべきキャラが分かっているので、かなり力を抜いて演技をすることが出来る。
 みんなが話を勝手にでっち上げて、それでストーリーが出来ていく。まさにROLE PLAY。おまけにサイコロの目による偶発的な失敗と成功。変わる状況。これもまたROLL PLAYだと実感。
 みんなの妄想が妄想を呼び、まさに一つの物語ができあがる〜TABLE TALKだなぁ〜お腹いっぱい。でも病みつきになりそう。

 で、話の内容というか。簡単に

 今回のシナリオは、人魚の島に海賊が乗り込んで、人魚の秘宝を狙っている話。で、その秘宝を得るには、紫の瞳をもつ人魚が必要であるとのこと。海賊は、その人魚をさらって秘宝を得ようとするのを阻止するのが話の大筋。
 で、キャラクターは、旧王国のさすらい騎士、紫の瞳を研究しようとする魔法使い、秘宝を狙っている海賊と対抗している海賊の片腕、紫の瞳をもつ人魚の友人の人魚の4人。
 コネクションといって、プレイヤー間の人間関係はサイコロで決められ、片腕と魔法使いは兄弟、魔法使いにとって騎士は昔助けてくれた心の師匠、騎士は人魚に何か借りがあるらしい。そして人魚は片腕にラブであるという設定になる。
 私は、魔法使いになり、出自(これもサイコロで決められる)が良家に産まれ、周りからかなり期待される優秀な魔法使い。でもって、境遇は、異常なほどの好奇心の持ち主で、興味の赴くままに旅をしているという設定になる。さらに、コネクションから、良家に産まれながらも、実は幼少期に兄が捨てられていることとした。
 シナリオの展開は、かいつまむと対抗する海賊の頭領は実は旧王国で追放された王女だったこと。で、敵役の海賊は、王女を拾った先代の海賊の片腕だったこと。紫の瞳から生まれる宝石が、秘宝の場所を指し示していることなどであった。キャラクター間でのコネクションやらシナリオで培われるNPCとのコネクション、またクリアするべき課題(クエスト)がそれぞれのキャラによって違うため、モチベーションとしてかなり高くなる。私の場合、研究者という立場から、紫の瞳を保護する、敵役を追うというクエストが途中途中で与えられるが、他の人も、人魚の場合は友人を取り戻すとかそういうことになる。
 二つ目のシナリオは、クラフトであり、お題は基地襲来というものだった。で、一つ目のシナリオの続きということで人魚の島に謎の物体が島を占拠しようとしているのを防ぐというもの。
 中身は、サイコロの目とプレイヤーの話で作り上げていくというもの。大筋は決まっているけど、その結果とかシナリオの背後にある設定はまるで無し。その謎の物体の正体〜大きさ、形状などもプレイヤーとサイコロが決める。そして、なぜ島が占拠されようとしているのかとかも。そんなこと出来るのかナァと最初は思ったけど、やってみると出来るもんだった
 私がでっち上げた物語が採用されて、話は一気にクライマックスに…最後は、GMの面白設定で盛り上がった。私がでっち上げたのは、紫の瞳から出る宝石は、秘宝のありかを示すだけではなく、リアクターの動力にもなる、だから帝国軍がそれを狙って島を占拠しようとしているというもの。最後は、前回敵役で倒されたはずの旧王国の貴族が機械化されて登場。なぜ、その宝石がリアクターとして使えるのかを知ったのかというつじつまの合うものであった。

 端から見れば、なにこんな妄想話で盛り上がっているんだろうとか、そんな現実離れした話ばかりでいい大人が恥ずかしくないのかと思われないでもないが…面白いんです。それに、結構、みんな社交的で優しい人たちばかりなんですよ。

2007.6.23

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