アセチルフェネトライド acetylpheneturide(JAN) フェニル尿素系抗てんかん剤
1131

【組成】
[末]:98%以上 [錠]:1錠中200 mg アセチルフェネトライド(アセチルフェネトリド)は白色の結晶性の粉末で,わずかに特異なにおいがあり,味はわずかに苦い。メタノ−ル又はアセトンに溶けやすく,エタノ−ルにやや溶けやすく,エ−テルにやや溶けにくく,水に極めて溶けにくい。融点:98〜102°

【適応】
(1)てんかんのけいれん発作:強直間代発作(全般けいれん発作,大発作),焦点発作(ジャクソン型発作を含む)
(2)精神運動発作
(3)自律神経発作

【用法】
1日0.3〜0.4 g,小児0.1〜0.2 gを1日3回食後分服からはじめ,十分な効果が得られるまで1日量0.1 gずつ漸増して有効量を決め,これを維持量とする。維持量は成人0.6〜1.2 g,学童0.4〜0.6 g,幼児0.3〜0.4 g,乳児0.2 g(増減)

【注意】
(1)一般的注意

(2)禁忌:フェニル尿素系化合物に対して過敏症の患者
(3)慎重投与:薬物過敏症の患者
(4)相互作用:アセタゾラミドと併用するとクル病,骨軟化症が現れやすいので,併用する場合には慎重に投与する
(5)副作用
(6)高齢者への投与:高齢者では,生理機能(肝機能,腎機能)が低下していることが多いので,少量から開始するなど用量に留意する
(7)妊婦への投与:動物実験で催奇形作用が認められたとの報告があるので,妊婦又は妊娠している可能性のある婦人に投与する場合には,治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にだけ投与する
(8)室温保存

【製品・薬価】
クランポ−ル 大日本 1g 48.70
クランポ−ル錠 大日本 200mg1錠 13.00

【同効成分】

目次