
5大クラッシュアリーナ
どうも昔にやっていたアニメ(爆球HIT! クラッシュ・ビーダマン)と玩具会社のタイアップゲームのようである。たまたまデパートのガレージセールで山積みになっており、原価4400円のところ500円で購入した。
アニメが先なのかゲーム開発が先なのか分からないけど、こうしたタイアップゲームは星の数ほどある。以前には、ベーゴマをカスタマイズして遊ぶゲームが流行した時期もあったし、ヨーヨーやけん玉など昔ながらのゲームが現代にアレンジされる例はたくさんある。オーソドックスには、すごろくをアニメキャラにする。カードゲームとボードゲームを合体させて、アニメキャラでコーティングさせる。トランプの絵柄などなど、枚挙に暇はない。
そして、アニメ放映が終了すると同時に、そのゲームは姿を消していく。あるいは中古品として値を下げ続けていく。この5大…もそうした宿命からは逃れることは出来なかった。
今回取り上げたのは、この5大…が典型的なタイアップゲームでありながら、システムとして良くできていることと、いわゆるビー玉を使った昔ながらの遊びを上手く現代的にアレンジした物であるからである。
5大…のシステムは至って簡単である。
ビー玉を打ち出すのは、モデルガンである。最高で4発ビー玉を装填できる。
そしてゲームは、
- 障害物をすり抜けてターゲットに当てる。
- クレー射撃のように定期的に吐き出されるコイン状の物をビー玉で多く当てる。
- 障害物を早く壊す。
- 対戦型では相手の陣地の障害物を早く壊す。
- センターから吐き出されるコインを相手の陣地へ多く打ち込むである。
- 残念ながらモデルガンは一つしか入っていないので対戦型はできない。(別途購入となっていて、原価で一つ800円くらいらしい)
1〜5の種目によって、4枚の紙のフィールドを組み替えて、障害物を目的に従ってくみ上げる。一番長く組むと1メートルくらいになる。

障害物を組むブロック、重ねたり組み上げたり自由自在

コイン上のものを一定の速度で吐き出すクレー射撃タイプに使う道具
現代風というのは、このモデルガンにいくつかの種類があって、ビー玉を3つ同時に発射できるもの。スコープを付けて正確に発射する。装填できる個数を増やせる。ビー玉の回転を強化し、威力を増す物など拡張性があること。
また、ビー玉もスピード重視、威力重視、発射後ビー玉が散弾銃のように拡散する物など種類がある。さらに5大…の他、レースをするコースなどが発売されている。
ネットを捜せば未だに売られているが、そこまで揃えるつもりはない。
このゲームをしてみて、私が小学生の頃(約20年以上前)消しゴムや車やキン肉マンのゴム人形を机の端から指ではじいて、相手のものを落とすゲームを思い出した。ただはじくだけではなく、消しゴムの真ん中に画鋲を刺して回転力を付け相手をスピンではじく、糊を付けるなどで粘着力を付けてはじかれないようにして遊んでいたことを。
ビー玉もまた、はじく、当てる、壊す、すり抜ける、道筋をうまく進めることがゲームの要素であると考えると、この5大…はすべてゲームの中に組み込んでいるし、勝つための工夫も全て用意されていると言える。
そして、このゲームのシステムはアクション系のゲームとして普遍的でありながら、日本においては数少ない種類である。
日本のボードゲームは、すごろく、カードとの合体、思考型が主流であり、アクションゲームもバランスやスポーツ系が主流である。その意味でコマを、はじく、壊すといった使い方をしたゲームは少ない。その意味で、希少なゲームであるといえる。
とりあえず私が勤めている障害児施設の利用者と二人と夜遊んでみた。一人は6年生でこのゲームを持っていると言っていた。もう一人は2年生で、モデルガンの使い方に最後まで苦労をしていた。
ゲームを所持している方は家にいたとき一人で遊んでいたらしく、こうして他人と遊んでみて改めてゲームのおもしろさを知ったみたい。やはりゲームは他人がいてこそ面白いものだと。


障害物の破壊の速さを競うゲーム


遠くのターゲットを狙う。案外遠い。

ボーリング好きな二人は、最後にピンに見立てて、新たなゲームを作り出す。
で、モデルガンにビー玉を4発装填できるが、打ち出す際にしっかりとビー玉が入っていないとすぐに打ち出せないため、クレー射撃は二人とも不評であった。さらに力強くトリガーを引くと戻ってこないため、連射するには軽快に打ち出すなどちょっとしたこつが必要であり、障害物を早く壊すゲームもいまいちだった。
一通り遊んだ後、障害物をすり抜けてターゲットを狙うゲームが一番楽しめた。最後は、障害物を狭くして難易度を上げて遊べた。といっても、最後の最後に、障害物のブロックをボーリングのピンに見立てて遊んでしまった。
最初はちょっと遊ぶつもりがあっという間に1時間が経過し、就寝の規定時間をかなり超過してしまった。
モデルガンが一つしかないことと、ゲームの種類によって組み替えるのに若干時間がかかるため、あまり大人数では遊ぶことが出来ない。せいぜい4人が限界かと思われる。
2008.3.18