2019.9
多様な人と働き方でこれからの福祉職場を作る
インタビュー 「働く」を取り巻く状況とこれからの福祉職場に求められること
- 働き方改革や一億総活躍社会といったスローガンで現在の労働環境にある.生産人口は減っているが労働者の数は減っていない.それは,非労働力人口であった女性や高齢者の働く割合が増えたからである.それはフルタイムでは無く,その業態にあった働き方の多様化が定着しているとみるべきである
- 多様な働き方,多様な人材の活用はフルタイムで働く職員の仕事をカバーできる人員体制を補完することにもつながる.その際,フルタイム「以外」の労働者への賃金のあり方はしっかりと納得行くものとしておかないといけない.
- 福祉人材の確保が困難なことは前から言われていたし,来てくれる労働者のそれぞれの状況に応じてフレキシブルに対応していたが,他の業種でも人材不足となれば同じような条件で募集するため,奪い合いとなっている.
- 働き改革で生産性の向上とかICTの活用などもいわれているが,大事なのはいまある仕事を見直して,専門職で無いとできない仕事とそうでない仕事を分けること.そして,簡単な仕事であってもその人の可能性を広げることができる仕事の幅を持たせること.
- 現在,介護職では中高年の労働者が多く,それは親の介護問題を抱える年代でもある.つまり,親の介護によって離職せざるを得ないと思う世代が多くいることを意味する.いかに仕事と介護の両立がしやすい職場環境であるかが問われる時代を迎えようとしている.そのためにも介護休業制度や介護保険制度についての講習を行うことは有効である.こうした情報を事前に知っていれば親の介護問題に直面したときに,介護と仕事の両立がしやすくなる.これは介護事業所だけでは無く,一般の企業でも当てはまることである.その意味で地域包括支援センターは相談窓口として使える
- いつ誰が抜けてもその仕事を補完できる体制を整えておくこと.年休が取りやすいのかどうかとかいろいろと労働環境を見直していくことが必要.
この他,レポートでは人材確保や職場の取り組みについての報告がいくつかあった.私自身,経営者ではないのでまったく興味の無いことなので割愛.