2016.2
"福祉"ではたらく2

総論:児童福祉職の現状と課題
保育士不足について,その要因として「待機児童解消加速化プラン」を政府が打ち出し,施設が急増したが,保育士が集まらないため.長時間労働や保護者への対応が新たに追加されるなど専門性などが増しているが,給料が低いこと.民間施設給与など改善費があるが勤続10年で頭打ちになり,キャリアアップの仕組みとしてまったく使えないことなど.結果,保育士の勤続年数は平均7.6年と全産業の12.1年を大きく下回っている.
簡単に言って,業務に対する社会的評価が低い,将来の展望が見えないなどが保育士不足の要因である.仕事自体の魅力が相対的に低下している.
海外では,昔は子どもと遊んでいるだけという低評価であったが,乳幼児期の教育環境の見直しから,保育士は教育職と位置づけてより高い資格が求められ,その結果賃金が上昇するという好循環がみられている.→ニュージーランドの保育状況の紹介
更新制にするとか,専門性の高い資格にするとか,資格のレベルに合わせて補助金に差をつけるとか…

保育園,乳児院などの働きがいについて,人材採用のポイントなどのレポートが間に挟まれている.

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