2013.8
少子化と子育て支援

対談 少子化問題の全体像

都市における待機児童問題と保育の質(普光院 亜紀)

少子化とワークライフバランス

若者の雇用の非正規化と結婚(永瀬伸子)

子育て世代への経済的支援の有効性(駒村康平)

児童手当はスウェーデンでは少子化対策に効果があったが,日本ではあまり効果が無いとする研究結果がある.日本の子どもの貧困率は先進諸国でも上位であり,再配分前後でもほとんど貧困率が改善しないという問題を抱えている.
日本では1997年では年収が300万円台が多かったが,2007年には200万円台に,30代も100万ほど年収が減少している.
以下,児童手当法の詳しいいきさつとなるが,世界的には所得制限無しでの児童手当が支給されているし,かなり前から行われていたが,日本の場合,所得制限にするかどうかとか児童手当拠出金の形態が財政的にも安定性を欠いていることなどなど,あまり児童手当に対しての認識が薄かった.また年功序列型,正規雇用,男性モデルの慣習がいまだに強く,現在広がっている非正規雇用や不安定な賃金構造に対して,児童手当がいわゆる社会的賃金としての重要な役割になっているという認識を持つ必要がある.その上で,現行水準が子育てコストをどの程度カバーできているのか検証する必要がある.
いわゆる貧困層が広がっているという認識を持つ必要がある.

ホームインデックス