2003年試合・練習

2003年は足の怪我で約半年近く苦しんだ年でした。右足の捻挫を2回やってしまって、ずっとリハビリでした。また、二人目が生まれたことや大学院の方も忙しく、まともに練習が出来ませんでした。そんな中、今年は1回だけの試合への参加でしたが、そこそこ結果を残せることが出来たのは嬉しいことでした。今回は、試合に向けた練習と試合を一緒に掲載しています。

03.9.6 スパーリング
今日も練習に行くことが出来た。仕事のシフトがとんでもないことになっていて、普通に勤務する日割りがほとんどない。何とかしてほしいものである。来週一週間はほとんど運動も練習もできない。
で、今日も高校生と二人で練習をしていた。ボクシングをやっていた高校生なので、いまさらパンチの練習をしてもということで、キックを中心に指導〜おこがましいが…をしていた。しばらくして、先生と指導員が来て、程なくしてスパーリングの流れに…かれこれ半年まともにやっていないことと足が完治していないこともあって、2〜3回くらいでやめるつもりが、指導員の方が立ちくらみで途中でやめてしまい、結局最後までやってしまった。高校生の鋭いパンチのラッシュに何度もへばりながらやり抜くことが出来た。私は、キックもパンチも感覚的に綿に包まれたように、力が伝わっていないのが分かるし、もどかしい。力負けをしてくやしかったが、いつかめちゃくちゃにやられないとわからないと思っていただけに、その通りで逆に清々しいというか…吹っ切れたような。代償として、肋骨のあたりの打撲、あごの調子が悪い、首が痛いといったところである。そういえば全然首のトレーニングをしなかったナァ。やっぱり腰のきれが悪くて手打ちになっていたし、また一からやり直しですな。しかし、まぁ、構えを崩さないように、相手が下がっていった場合は確実にコーナーに追いつめるルートの取り方とか、攻めながらの前重心からの左の回蹴など失っていなかったのでそれはそれで良かった。最後に、先生に焼き肉をおごってもらった。高校生が来年の進路について先生は熱く語っていた。

03.11.1 練習
今週になって、指導員に呼び出され…試合が近いということと、先生が勝手にオーダーを組んで泣いてもわめいても参加をしないといけなくなってしまい、まだ風邪も治っていないのに練習に顔を出す。すでに、試合のための練習モードになっていて、防具をつけての組手が永遠に行われる。さすがに、水曜日、2週間風邪のため仕事以外は静養していたこともあって、体のきれがものすごく悪い。手足に力は入らないし、後半になって鼻水と持久力不足から立っているのもいやになってしまっていた。結局、2分のを4ラウンド、あと1分を4ラウンド計8ラウンドであった。怪我こそしなかったが、指導員〜かなりの体育会系で、休憩も許さないしごきぶりであった。わたしは、きれがないからパンチとキックではカウントされないだろうということで、遠い間合いを心がけて、踏み込んできたところを少しはずしながらラッシュみたいに体を預けての組み技に徹した。また、投げる力もないということで、投げられながらグラウンドで上になるために投げられるという、何とも情けない戦法で乗り切った。30秒はお見合いをして、隙を見て組み、あとはグラウンドでグチャグチャとやって2分を乗り切っていた。
土曜日は、あと試合も近いので、自主トレも持久力は捨てて、瞬発力と体のきれを重視した(縄跳び、シャドウ)を少ししていただけに、動きの方にも少し余裕があった。しかし、この日は早番でしかも変な具合で寝れなかったため、すごく眠い。練習に行く直前まで寝ていたため体と頭がぼんやりしていた。エンジンがかかってきたのは後半だったが、体がすでに瞬発力を失っていて、結果として水曜日と同じであった。しかし、最近まで練習していた投げ技とかが出せるようになっていたので少し収穫である。しかし、やっぱり、実践から遠ざかると、キックとかそれまでやっていた技とかが自信がないため出せない…なるようにしかならないけど、進歩のないこと甚だしいのであった。

03.11.11 最近のこと
試合が近くなってきて、それなりに体を動かさないとということで先週は全く出来なかったので少しばかり運動をした。そして、シャドウ〜相手を仮想して攻撃をする練習方法は実は奥が深いことに気がついた。それまでは漫然と自分の動きのチャックだけをしていたが、相手を仮想するというのは実はすごく難しい。顔の位置はこのくらいで胴の位置はこのくらい。このくらいはすぐに出来るが、相手の重圧とか間合いまで想像する。重圧とは実は、今の自分の体が動ける可能性、自信、勇気との対話だし、間合いを考えるとどのくらいの攻撃がいま出来て、当たるのか当たらないのか。スピードが遅いのかどうなのか。そうした一切を含めて対話をする。汗がびっしょりになる。

03.11.15 試合に向けて
今週は、最終的な調整。しかし、水曜日12日は白帯の高校生と試合に出ない人が来ただけであった。あんまり参考にはならなかったが、キック中心に組み立ててスパーリングを行う。実際に、試合では緊張したりしてキックは出ないだろうが、出るように意識して練習をすることによって、心の幅を持たせようと思った。ハイキック、後ろ回しを出来るだけ出すようにする。その結果、ハイキックのあと(身をよけてかわした場合)に反撃される際には、少しの余裕があることが分かる。しかしながら、スピードと自信があんまりないので、試合にではあんまり使えないだろう。
土曜日は、茶帯の高校生しか来なかった。この段階では、いまさらスパーをやっても意味がないので、軽く体を動かして動作のチェックに当てる。その高校生も言っていたが、試合の前の日にどのくらい体を動かせばよいのか少し悩むことがあると言っていたが、私は、試合の前の日は休むほどではないが、次の日に疲労が残らない程度に動かせばよいと思っている。だから、本当は、試合にでる人は来て和やかに練習がしたかったが…ミットでパンチ、キック、首相撲からの投げ、極め、あとは簡単なマスを行う。結構、汗びっしょりになってりして…

03.11.16 日本拳法・東北大会
試合にでる人の一人が友人からワゴン車を借りてきて運転をしあって仙台へ。いつも思うんだが、朝の6時から集まって夜の8時過ぎに帰ってくるまでの間に、モチベーションを保つのは至難の業である。会場は、陸上自衛隊の中での体育館。いつもの会場よりも広く、脇の方で練習できるのは嬉しい。
いつもの通り午前中は団体戦。1試合目は郡山の自衛隊。結果は、2勝1敗2分であった。午前のはじめの試合は体が動かないもので、はじめ!の後は、なんだか綿に体がくるまっているようでふわふわした感じで体に力が入らない。私の相手は圧力はあんまりないが、私も打撃に練習不足があるだろうからカウントされることは難しいだろうとそんなことを考えている内に、相手がワンツーのパンチをしてきたところをワンとツーの間にカウンター気味にパンチをねじ込んだら、いい音がして一本取ることが出来た。2本目は、相手がパンチでカウントがとられてしまったと思い、右の前蹴りに切り替えて攻撃してきたところを受けて、すくって倒した後に顔面に「決め」をして2本目を取り勝利。倒した後の攻防では、関節の練習の成果が出て、関節を取りに行くと、相手が手を引っ込めたため、立ち上がることが出来たのであった。攻撃の幅が出来て嬉しかった。
2試合目は、結果として、仙台の自衛隊に2敗3分で負けてしまうが、そのチームはその後、3勝ずつ勝っていき優勝したので、もし、当たらなければ、もう少し上位に行けたんじゃないかナァと思った。私の相手は、私が日本拳法をやり始めたときから黒帯の試合に出ていたベテランであった。といっても私よりも年下なので、体力、スピード、技術など相手の方が上であった。こうした相手には、下手なことは出来ない。間合いを慎重に取りながら〜当たりそうで当たらないギリギリの間合い、相手が踏み込んできたところを胴へのパンチねらいで、脇下に腕を潜り込ませ外掛けで倒しながら倒す作戦であった。しかし、相手もうまいもので、がっちりとガードして抜け出すことが出来ない。今にして思えば、腕を間に差し込んで顔を抜くこともできたが、下手に動かすとひっくり返されそうな感じもあって、慎重にいったせいで、しきり直しをする羽目になった。その後の展開もかわらず、私が引き倒して、相手がガードをするというのを3回繰り返して時間切れとなった。
午後からは個人戦であった。はじめての黒帯の試合。私にとって、一つの目標だったので達成できて嬉しい。やはり、級とは違って、段の部の試合は、空気が張りつめていて怖い。個人戦にでる人はグッと少なく、級の部は腕試し的な要素が強いのに対して、段は日本拳法の看板というか級の部の目標やあこがれとなる人たちの試合とあって、意識のレベルが違う。そんなところに私なんかが出て良いのかどうか…やはり、鍛え抜かれている人、技術的にうまい人、しっかりと基本が身に付いている人が多いというのが印象である。1回戦は、自衛隊であった。私よりも断然体格がよいし、気合充分であった。私は、いくつかのキックパンチを放つが、不十分でカウントされない。たぶん、ひ弱に見えたんじゃないだろうか。そんな中、組み技に移行していくが、やはり相手の力が強く、上になられる。その後立ち上がられるが、腕を足に差し込んでうまい具合に再び引き倒すことが出来た。すかさずというか、必死に相手の腕を取りに行き、肘関節を狙ったが、観客から、「なんかしようとしているぞ」といわれ、相手が腕を引っ込めたところに隙ができ、今度は私が相手の上に立ち、顔面に「決め」をする。寝技の攻防が長かったためか、すぐに時間切れとなり勝つことが出来た。
2回戦は、大学のOBでこちらは私もよく知る常連である。試合前に、指導者にはじめボーとしている人だから、ガンガン行けと励まされる。しかし、中途半端な立ち上がりだったこともあって、振り回し気味のフックでたまらず顔を横にしたところカウントされる。次もフックで取られるのだが、こちらの攻撃が当たっているのかどうか分からないくらいの圧力でパワーの差に圧倒されてしまって何もできなかったというのが実感であった。実際に、体格も違ったが…その後、彼は、三位決定戦で負けるのだが、寝技が弱い人だったことが判明。次にやるときは、じっくりと間合いを作って寝技に持ち込んでみたいと思った。
帰りには、高速の途中でオイル切れのランプがついてハラハラするという一幕もあったが、みな怪我もなく帰ることが出来た。総括すると、練習不足で打撃に自信がなかったこと。思ったほど寝技や組み技の練習が活きたことであった。やはり、練習した以上のことは出来ないし、練習不足は自信をなくし、結果として負けるということであった。


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