1999.5
介護保険制度施行準備の現状と課題

インタビュー
介護保険制度は、介護サービスにかかる給付と負担の関係を明確にしつつ国民全体でこれを支え、保険・医療・福祉の総合的なサービス利用を図り、もって介護サービスの量的・質的な改善・充実を図っていこうというものである。
準備には
1.被保険者から給付管理、保険料の徴収までを含めた事務的なシステムの開発
2.要介護認定を円滑に勧めるための準備〜訪問調査体制、介護認定審査会の設置
3.介護保険事業改革の策定

新ゴールドプランによるサービスの基盤整備では、特養は平成11年度で当初予定を上回る30万人分の整備が達成される見込みであるが、サービス全体としてはまだまだ供給不足である。
現在は利用者と職員が4対1の基準だが、3対1をめざそうということで、こうした人員配置の状況も加味して報酬を決めるべきではないか。つまり指定基準を4対1を最低基準として、5年間で3対1まで持っていこうとする中で、前もって職員を暑く配置すれば報酬を高くすると言う考え方。

鼎談
措置から保険に代わることことで、国は5000億円、市町村関係で2200億円の財源が浮くから、これは必ず福祉予算として確保して、出来るだけ早めに執行してほしいと思う。
市町村から浮く財源は、その瞬間に交付税が切られるかも知れない。これはよほど政府全体で考えないといけない。厚生省の方でも、5000億円は消えてなくならないようにしないといけない。
国民健康保険でも、高齢者の方は他の年齢層の方に比べてよく納めてくれている。したがって、やはり基本は、制度について十分に理解してもらい、できるだけ国民健康保険の保険料と一緒に納めるなど、効率的に徴収する工夫が必要である。

この他は、高齢者福祉関係の団体によるシミュレーションと提言なので割愛。

座談会では、夢いっぱいの内容である。例えば、介護報酬で大きく利益を出せれば、それによって社協の機能全体をフルに活かせるとか、仕事を一生懸命すれば報われるとか…

2007.6.13

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