作成:1999-03-22

Digital Audio と PC

コラム1:DIFについて

 S/PDIF(Sony/Philips Digital Interface Format)を大きく見ると、下記のようにビット列である、blockがある。
 blockは、192個のframeからできており、更に、frameは、LRチャンネルのビットデータ等により構成されている。

ブロック(192個のフレーム)

 さらに、フレーム部分を拡大し、クロック及びLRチャンネル選択信号(以下「ワードシンク」という)を分離させたのが下図になる。

データ詳細

 実際、S/PDIFでは、1本の同軸あるいは光ケーブル(コード)でデータの送信(あるいは受信のみのどちらか)を行っているのであるから、データ、クロック、ワードシンクをひとつにまとめる必要がある。

 データとクロックは、データが1ビットに対してクロックは2ビットあると考えられるので、データとクロックとを排他的論理和(Exclusive OR)で合成すれば、クロックとデータを重畳することができる。受信時の分離についても同じく排他的論理和とPLLとを併用することで、データとクロックの分離が比較的簡単にできる。
 またこの方法を使えば、データが連続して111とか000というように、3つ連続して同じ値を示すことがないというメリットがある。

 データの開始及びLRの識別にはPreambleを使用することで可能であり、この部分については上記の排他的論理和を使わず、000だとか111だとかを開始の識別に用いることで、データの開始マークとして使用することができる。実際はPreambleの8ビット(ビットの前半後半を分割して使用している)は、さらにデータの始まり以外にも、ブロックの始まり、さらにワードシンクといった機能を持たせている。

 また、Aux部はデータとしても使用できかつデータ部は20ビットあるので、現行のDIFでも24ビット分のデータを扱えることが可能である(DVDオーディオとビット数では同じ)。

最後のVUCD各1ビットは、それぞれ
V: Varidity data 無効データ等、エラー時に1となる
U: User bit ユーザー毎に使用できる
C: Channel Status SCMS関連の情報等が続くCビットにより定義されている
P: Parity bit Preambleを除くデータの偶数パリティ
 と、なっている。Cビットはプロ用と市販されているオーディオでは全く異なったものとなっている。

 詳細については、CQ出版の書物、共立のWEB等を参考のこと(リンク)。


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