見えないナワバリ
数年前までは水戸街道を松戸バイパスから四つ木橋にいくときは、金町駅から柴又に続く京成電鉄の踏切を通らなければなりませんでした。今では立体交差になって、踏切をまたいで新宿郵便局のあたりまでノンストップで行けます。
この立体交差の道路がそのまま「国道」となり、その下になった今までの水戸街道だったところは、その部分だけが「都道」に変更になりました。一般の人は気にもとめませんが、これらの変更は当事者にとっては大事な問題なのです。
たとえば、不幸にして犬猫が交通事故にあったとします。放置された死骸の始末はその道路の管理者がおこなうのです。国道だったら建設省、都道だったら都の清掃局、区道は土木課です。
国道に放置されたものは清掃局がかたすこともないし、都道にある死骸は区の土木課が始末することもありません。私たちの見えないところで、ナワバリというものが存在しているのです。
(1997.8)
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