葛飾区は戦後50周年記念事業の一環として、「永遠の誓い」と題する冊子を発行し、戦争体験や記録を、後の世代に伝えることとした。
 
 
永遠の誓い
 
 昭和58年11月19日、葛飾区は、世界の核拡散の脅威に対して警笛を鳴らすとともに、非核三原則(つくらず、持たず、持ち込ませず)を堅持し、自らの都市の住民の生命と安全を守る最初の砦として、その自覚と責務を担っていくことを決意した。
 地方自治体としてこの思考の意思の表明が、「非核平和都市」宣言である。
 核兵器の廃絶と恒久平和は、国家の問題としてのみでなく都市自身の問題であり、地域の人々の生命と安全を守る自治体の責務でもある。
 広島・長崎をはじめとする戦争の惨禍を、再び繰り返さないために、葛飾区は、その願いのシンボルとして、区のほぼ中央に位置する青戸平和公園に、「非核平和記念塔」を建設した。
 終戦の年の昭和20年2月、「青戸公園」として開園したこの公園は、当初、野球場として利用され、昭和45年、森林公園として改良、62年度より平和公園に改修されたものである。葛飾の戦後を見続けた公園もいえるだろう。
 公園には、広島、長崎の惨禍を体験した縁石とレンガが設置された。縁石は原爆の日、人々の逃げ道となった広島御幸橋の縁石であり、レンガは、爆発の熱によりひとかたまりとなってしまった長崎の民家の門柱である。
 両市の体験した夏空の閃光が、地球上に再び現れないことを願うものである。
戦後五十周年記念によせて      
葛飾区総務部総務課 発行 より