早春の3月。ホトケノザ、オオイヌノフグリ、タンポポ、カラスノエンドウなどの春の花があちらこちらで咲き始め、春を実感する。海を埋め立てた人工の島もいよいよ野草の季節である。
 
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オドリコソウ(踊子草)
シソ科オドリコソウ属
花期:3〜6月
分布:北、本、四、九
シソ科の多年草で、群生することが多い。高さは30〜50cm。花の色は白色ないしは淡紅紫色。名前は花の形を笠をかぶった踊り子にたとえたもの。
ヒメオドリコソウ(姫踊子草)
シソ科オドリコソウ属
花期:4〜5月
分布:ヨーロッパ原産
明治の中頃に我が国に入り込み、今では日本中に広がっている。日本在来のオドリコソウより小さく、花の付き方が似ているところからこの名が付けられたそうである。
ホトケノザ(仏の座)
シソ科オドリコソウ属
花期:3〜6月
分布:本、四、九、沖
葉の形が蓮座に似ているところから仏の座の名が付けられた。春の七草の「ホトケノザ」はこの草ではなく、キク科のコオニタビラコのこと。
カキドオシ(垣通し)
シソ科カキドオシ属
花期:4〜5月
分布:北、本、四、九
高さが5〜25cmの多年草。花の下の唇形の花びら(下唇)に紫色の斑点(斑紋)があるが、これは昆虫を呼び寄せるためのもので蜜標(みつひょう)と呼ぶそうである。
キランソウ(金瘡小草)
シソ科キランソウ属
花期:4〜5月
分布:本、四、九
葉は根生で立ち上がらずに地面を這うので、まるで苔のように見える。ジゴクノカマノフタ、イシャコロシなどの別名や方言があるが、ともに薬草として利用されることに因んだもの。
マツバウンラン(松葉海蘭)
ゴマノハグサ科ウンラン属
花期:4〜6月
分布:北アメリカ原産
日当たりの良いところを好む。花は高さが20ないし40cmの長く伸びた茎の先に穂状につき、色は淡紫色。名前は花の形がウンランに似ていることと葉を松葉に見立ててのことだそうである。
オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)
ゴマノハグサ科クワガタソウ属
花期:3〜5月
分布:ヨーロッパ原産
明治17年に東京上野で日本への帰化が確認され、大正時代には全国に広がった帰化植物だが、今では春の野になくてはならない存在になっている。
タチイヌノフグリ(立犬の陰嚢)
ゴマノハグサ科クワガタソウ属
花期:4〜6月
分布:ユーラシア・アフリカ原産
明治の中頃に帰化が確認された二年草。高さは10〜30cmで、茎の上部の葉腋に直径3〜4mmの小さな花を一個つける。
フラサバソウ
ゴマノハグサ科クワガタソウ属
花期:4〜5月
分布:ユーラシア原産
1875年にフランスの植物学者のフランシェとサヴァチェが長崎でこの草を採取したという記録があるそうで、フラサバソウの名はこの二人の植物学者の名前に因んで付けられたものである。
ムシクサ(虫草)
ゴマノハグサ科クワガタソウ属
花期:4〜5月
分布:本、四、九、沖
水田や湿地に生える一年草。高さは10〜20cm。花は小さくて直径が2〜3mm程度。色は白色だが赤みを帯びることもある。
トキワハゼ(常磐はぜ)
ゴマノハグサ科サギゴケ属
花期:4〜11月
分布:日本全土
花期が長く、果実がはぜるのでこの名になったといわれる。ムラサキサギゴケに似ているが、トキワハゼは走出枝がないので地を這わない。
ムラサキサギゴケ(紫鷺苔)
ゴマノハグサ科サギゴケ属
花期:4〜6月
分布:本、四、九
やや湿った肥沃な場所を好む。走出枝を出し、地面を這うようにしてサギソウに似た紫色の花を咲かせる様子を苔に見立てて「紫鷺苔」の名が付けられた。白花もあり、こちらは「サギゴケ」と呼ばれる。
カタバミ(酢漿草、傍食)
カタバミ科カタバミ属
花期:4〜7月
分布:日本全土
道端や庭の隅など、どこででも見かける草。黄色の花は小さいがよく目立ち、野原で群生してる姿は捨てがたい。夜になると葉を閉じ、葉が半分しかないように見えるのでカタバミの名が付いた。
アカカタバミ(赤酢漿草、赤傍食)
カタバミ科カタバミ属
花期:5〜7月
分布:日本全土
敷石の間などの乾燥したところに生える多年草。カタバミに似ているが葉はやや小さくて濃い赤紫色になり、花は黄色が濃くて中心部に赤色の鮮明な斑紋がある。カタバミの品種として扱われている。
ウスアカカタバミ(薄赤酢漿草、薄赤傍食)
カタバミ科カタバミ属
花期:5〜7月
分布:日本全土
道端や庭の隅などに生える多年草。カタバミとアカカタバミの中間的な形質を持ち、葉は赤みを帯びた緑色で、花の中心部にはアカカタバミほど明瞭ではない赤色の斑紋があるが普通。
オッタチカタバミ
カタバミ科カタバミ属
花期:4〜11月
分布:北アメリカ原産
空き地や道端に生える多年草。葉や花はカタバミに似ているが、茎が立ち上がるので高さが20〜40cmにもなる。1965年に京都府で帰化が確認された。
ムラサキカタバミ(紫酢漿草、紫傍食)
カタバミ科カタバミ属
花期:5〜7月
分布:南アメリカ原産
江戸時代に観賞用として輸入されたものが野生化して広がった。葉も花もカタバミより大きく、花の色はピンク。地下の鱗茎で繁殖する。
イモカタバミ(芋酢漿草、芋傍食)
カタバミ科カタバミ属
花期:4〜9月
分布:南アメリカ原産
戦後になって日本に入ってきた南アメリカ原産の帰化植物。イモのような地下茎ができる。
オオキバナカタバミ(大黄花傍食)
カタバミ科カタバミ属
花期:3〜5月
分布:南アフリカ原産
道端などに生える多年草。群生する性質がある。葉は心形で表面に紫褐色の小さい斑点がある。名前の通り花は黄色。別名がキイロハナカタバミ(黄色花傍食)。
ハナカタバミ(花酢漿草、花傍食)
カタバミ科カタバミ属
花期:3〜4月、8〜11月
分布:南アメリカ原産
道端などに生える多年草。葉はすべて根性。小葉は円形で先がわずかにへこむ。花は淡紅色または白色。春と秋の二度の花期がある。
ベニカタバミ(紅酢漿草、紅傍食)
カタバミ科カタバミ属
花期:4〜5月
分布:南アメリカ原産
南アメリカ原産の多年草。葉はすべて根性。小葉は三角状円形ないしは円形で先がわずかにへこむ。花は濃紅紫色。本州の関東地方から九州にかけて帰化しているそうである。
カキツバタ(杜若、燕子花)
アヤメ科アヤメ属
花期:5〜6月
分布:北海道、本州、四国、九州
アヤメやノハナショウブに似ているが外花被片の斑紋の違いで区別できる。アヤメは編目模様、カキツバタは白い斑紋、ノハナショウブは淡黄色の斑紋がある。
キショウブ(黄菖蒲)
アヤメ科アヤメ属
花期:5〜6月
分布:ヨーロッパ原産
明治30年頃に園芸用として輸入されたものが野生化して広がった。 名前に「黄菖蒲」の字が当てられているが、端午の節句の菖蒲湯に入れる「ショウブ」とは別物。ショウブはサトイモ科である。
シャガ(射干)
アヤメ科アヤメ属
花期:4〜5月
分布:本、四、九
常緑の多年草。古い時代に中国から渡来したと言われている。花が咲いても結実はせず、根を伸ばして増殖する。写真は自生ではなく、公園の隅に植えられていたもの。
オオニワゼキショウ(大庭石菖)
アヤメ科ニワゼキショウ属
花期:5〜6月
分布:北アメリカ原産
高さが20〜30cmの多年草。背丈はニワゼキショウより高いが、逆に花は小さい。また花被片が少し不揃い。
ニワゼキショウ(庭石菖)
アヤメ科ニワゼキショウ属
花期:5〜6月
分布:北アメリカ原産
高さが10〜20cmの多年草。北アメリカ原産の帰化植物で、日本に入ってきたのは明治20年(1887年)頃。東京の小石川植物園で栽培していたものが野生化して広がった。紫色と白色の花がある。
ハマダイコン(浜大根)
アブラナ科ダイコン属
花期:4〜6月
分布:日本全土
野菜の大根が野生化したものと考えられている。確かに葉は大根によく似ているが根は細くて硬く、とても食用にはならないとのこと。海辺に生え、名前の由来はその辺にあるのであろう。
オオアラセイトウ、ショカッサイ(諸葛菜)
アブラナ科オオアラセイトウ属
花期:4〜5月
分布:中国原産
四月頃になると鮮やかな紫色の花が至るところで見られる。中国から日本に持ち込まれたのは江戸時代だが、野生化して広がったのは昭和になってから。諸葛菜は中国名。
ナズナ(薺)
アブラナ科ナズナ属
花期:3〜6月
分布:日本全土
春の七草の一つ。別名の「ペンペングサ」は果実が三味線の「ばち」に似ているところから付いた名である。
マメグンバイナズナ(豆軍配薺)
アブラナ科マメグンバイナズナ属
花期:5〜7月
分布:北アメリカ原産
日本に入ってきたのは明治の中頃。最初に帰化が確認された場所が神戸だったため、「コウベナズナ」とも呼ばれる。
カラクサガラシ(唐草芥子)
アブラナ科マメグンバイナズナ属
花期:春から秋
分布:南アメリカ・ユーラシア原産

高さが10〜20cmの二年草。茎が寝て横に広がる。葉は羽状に裂け、悪臭がある。花は白色で大きさは直径1mm程度。帰化植物で、原産地については南アメリカ説とユーラシア説がある。
シロイヌナズナ(白犬薺)
アブラナ科シロイヌナズナ属
花期:4〜6月
分布:ユーラシア・北アフリカ原産
道端で見られる一年草または二年草。高さは10〜40cm。茎葉は無柄だが、根生葉はロゼット状で柄がある。花は白色、直径は数mm程度。
イヌガラシ(犬芥子)
アブラナ科イヌガラシ属
花期:4〜10月
分布:日本全土
畑、空き地、道端など、どこでも見かける草。黄色い花は4〜5mmで小さいが、けっこう目立つ存在である。中国からインドまでの東アジアに広く分布する。
スカシタゴボウ(透し田牛蒡)
アブラナ科イヌガラシ属
花期:4〜10月
分布:日本全土
田んぼの畔などの湿ったところに生える二年草。高さは20〜50cmくらい。イヌガラシに似ているがスカシタゴボウは果実が短いので、比べてみれば区別は容易である。
タネツケバナ(種漬花)
アブラナ科タネツケバナ属
花期:3〜6月
分布:日本全土
高さが20〜30cmの二年草。田んぼに生える野草の代表選手の一つ。寒さに強く、北国では雪解けと同時に花を咲かせるそうである。
ミチタネツケバナ(路種漬花)
アブラナ科タネツケバナ属
花期:3〜5月
分布:ヨーロッパ原産
ヨーロッパ原産の二年草。高さは5〜30cm。根生葉はロゼット状で花期にも残る。茎の葉は少ない。花序は総状で花は白色。果実は直立して横へ広がることはない。
カキネガラシ(垣根芥子)
アブラナ科カキネガラシ属
花期:4〜6月
分布:ヨーロッパ原産
ヨーロッパ原産の帰化植物。高さは40〜80cm。日本に渡来したのは明治の末期で、今では全国に広がっているそうである。イヌカキネガラシに似ているが果実の付き方が異なるので区別は容易。
イヌカキネガラシ(犬垣根芥子)
アブラナ科カキネガラシ属
花期:4〜6月
分布:ヨーロッパ原産
道端などでよく見かける高さが50〜90cmの一年草。昭和の初めに日本に入ってきた帰化植物で、北海道を除く日本各地に広がっているそうである。
ホソエガラシ(細柄芥子)
アブラナ科カキネガラシ属
花期:4〜6月
分布:ヨーロッパ南部原産
荒れ地や道端などで見かける一年草。高さは50〜60cm。花は淡黄色。上部の若い果実は花序の先よりも高く伸びる。
オランダガラシ(和蘭芥子)
アブラナ科オランダガラシ属
花期:4〜6月
分布:ヨーロッパ原産
水辺に群生する多年草。高さは30〜50cm。明治の初めに日本に入ってきた帰化植物で、別名がクレソン。野菜として栽培していたものが野生化して広がったのだそうだ。
アメリカフウロ(亜米利加風露)
フウロソウ科フウロソウ属
花期:5〜9月
分布:北アメリカ原産
北アメリカ原産の一年草。葉は5〜7深裂する。花は淡紅色。日本に入ってきたのは昭和の初めで、本州、四国、九州の各地に広がっているそうである。
ヒメフウロ(姫風露)
フウロソウ科フウロソウ属
花期:5〜8月
分布: 本(中部)、四(剣山)
石灰岩地に生える一年草または二年草。全体に開出毛がある。葉は3全裂し、小葉も深く裂ける。花は淡紅色ないしは白色。
キュウリグサ(胡瓜草)
ムラサキ科キュウリグサ属
花期:3〜5月
分布:日本全土
ハナイバナ(葉内花)
ムラサキ科ハナイバナ属
花期:3〜11月
分布:日本全土
道端や庭などに生える一年草または二年草。高さは10〜15cm。茎には上向きの毛がある。花は茎の上部の葉と葉の間につき、それが名前の由来となっている。花は淡青紫色で、直径2、3mmと小さい。
アカミタンポポ(赤実蒲公英)
キク科タンポポ属
花期:4〜6月
分布:ヨーロッパ原産
セイヨウタンポポによく似ているが、小型で葉の切れ込みが深いなどの違いがあるほか、そう果の色が異なる。セイヨウタンポポのそう果は褐色だがアカミタンポポは赤紫色。
セイヨウタンポポ(西洋蒲公英)
キク科タンポポ属
花期:3〜10月
分布:ヨーロッパ原産
明治時代に渡来したヨーロッパ原産の帰化植物。繁殖力が旺盛で、日本はもちろん世界中で見ることができるそうだ。
カントウタンポポ(関東蒲公英)
キク科タンポポ属
花期:3〜5月
分布:本(関東地方)
カントウタンポポは北日本のエゾタンポポと東海地方のトウカイタンポポの交配種だと言われる。外来のタンポポとは総ほうの違いで容易に区別できる。
コオニタビラコ(小鬼田平子)
キク科ヤブタビラコ属
花期:3〜5月
分布:本、四、九
水田で見ることが多い2年草。放射状に伸びた根生葉の間から細い茎を斜上させ、黄色い花をつける。春の七草のホトケノザはこの草のことで、若葉を食用にする。
オニタビラコ(鬼田平子)
キク科オニタビラコ属
花期:5〜10月
分布:日本全土
道端や公園などでよく見かける一年草または二年草。半日陰を好む。高さは0.2〜1メートル。
ジシバリ(地縛り)
キク科ニガナ属
花期:4〜6月
分布:日本全土
花期になると、たんぼの畦や土手などで黄色い花が一面に咲いているのを見ることがある。鮮やかな黄色の花は結構見栄えがするが、庭などに入り込むと追い出すのが大変なので嫌われ者でもある。
オオジシバリ(大地縛り)
キク科ニガナ属
花期:4〜6月
分布:日本全土
ジシバリに非常によく似ているがより大型。またジシバリの葉がスプーン型であるのに対して、このオオジシバリの葉は長いヘラ型なので区別が出来る。
ハルジオン(春紫苑)
キク科ムカシヨモギ属
花期:4〜6月
分布:北アメリカ原産
大正時代に園芸用として日本に入ってきた帰化植物。高さは0.3〜1m。茎は中空、茎葉は茎を抱く。頭花は直径2〜2.5cm。舌状花は糸状で白色から紅紫色に近いものまである。筒状花は黄色。
ノゲシ(野芥子)
キク科ノゲシ属
花期:4〜10月
分布:日本全土
ヨーロッパ原産だが、日本に入ってきたのは有史以前の昔だとのこと。肥沃な土地を好み、ゴミ捨て場に生えていたりする。別名がハルノノゲシ(春の野芥子)。
オニノゲシ(鬼野芥子)
キク科ノゲシ属
花期:4〜10月
分布:ヨーロッパ原産
日本に入ってきたのは明治の中頃。ノゲシに似ているが、葉がアザミに似てトゲが硬くとがっており、触ると痛い。また、ノゲシに比べて緑が鮮やかである。
ハハコグサ(母子草)
キク科ハハコグサ属
花期:4〜6月
分布:日本全土
空き地などでよく見掛ける。春の七草の「ゴギョウ」とは、このハハコグサのこと。農耕の始まりとともに中国から帰化したのだそうだ。
ウスベニチチコグサ(薄紅父子草)
キク科ハハコグサ属
花期:4〜8月
分布:北アメリカ原産
空き地や道端などに生える一年草または二年草。高さは15〜40cm。葉はヘラ形で、裏面に綿毛が密にあって白く見える。総ほう外片が鮮やかな紅色。
チチコグサ(父子草)
キク科ハハコグサ属
花期:4〜9月
分布:日本全土
芝の中や道端などで見かけることがあるが、黄色の花が鮮やかなハハコグサに比べるといかにも地味で、個体数も格段に少ないようである。
チチコグサモドキ(父子草擬)
キク科ハハコグサ属
花期:4〜9月
分布:北アメリカ原産
畑、空き地、道端など、どこででも見かける草である。繁殖力が旺盛なようで、原産地は北アメリカだが、現在では世界中で見ることができるそうである。日本に入ってきたのは大正時代だと言われている。
ウラジロチチコグサ(裏白父子草)
キク科ハハコグサ属
花期:4〜7月
分布:北アメリカ原産
空き地や道端、芝の中などで見かける多年草。高さは30〜50cm。葉の表は濃い緑色で光沢があり、裏が目立って白いのが特徴。また葉の縁が波打っている場合がある。花は紫色だが個体によって濃淡がある。
タチチチコグサ(立父子草)
キク科ハハコグサ属
花期:4〜9月
分布:アメリカ大陸原産
高さが15〜30cmの1〜二年草。チチコグサモドキに似ているが、茎の分岐が多くて葉が細いなどの違いがあるので区別は容易である。
ノボロギク(野襤褸菊)
キク科キオン属
花期:4〜12月
分布:ヨーロッパ原産
明治の初めに日本に入ってきたヨーロッパ原産の帰化植物で、現在では世界中に広がっているそうである。ノゲシやセイヨウタンポポと同様に花期が長く、暖かい地方ではほとんど一年中花が見られる。
フキ(蕗)
キク科フキ属
花期:3〜5月
分布:本、四、九、沖
フキノトウは春を告げる花の一つ。北国ではまだ雪が解け切らないうちに土の中から顔を覗かせる。山菜としても有名で、春の味覚の一つになっている。雌雄異株で、雄花と雌花は異なった株に咲く。
マメカミツレ
キク科マメカミツレ属
花期:通年
分布:オーストラリア原産
1940年頃に発見されたオーストラリア原産の帰化植物。暖かい地方に帰化していて、花はほぼ一年中見られる。
ナガミヒナゲシ(長実雛罌粟)
ケシ科ケシ属
花期:4〜5月
分布:ヨーロッパ原産
荒れ地や河原、道ばたなどで見られる背丈が20〜60cmの一年草。花の色は橙に近い紅色ないし紅色で、直径が3〜6cm。
ムラサキケマン(紫華鬘)
ケシ科キケマン属
花期:4〜6月
分布:日本全土
湿り気のあるところに生える二年草。高さは20〜50cm。花は紫色だがまれに白花があり、これをシロヤブケマンと呼ぶ。
ヤマブキソウ(山吹草)
ケシ科クサノオウ属
花期:4〜6月
分布:本、四、九
高さが30〜40cmの多年草。鮮やかな黄色の花がヤマブキに似ているところからの命名だそうである。
レンゲソウ、ゲンゲ(蓮花草、紫雲英)
マメ科ゲンゲ属
花期:4〜5月
分布:中国原産
春の野草の代表的存在である。昔は田んぼがピンク色で埋め尽くされたものだが最近はあまり見かけない。室町時代に中国から渡来して日本各地に広がった。
カラスノエンドウ(烏野豌豆)
マメ科ソラマメ属
花期:3〜6月
分布:本、四、九、沖
果実が熟すと真っ黒になるので「烏野豌豆」の名が付いた。赤紫の小さい花は春の野では結構目立つ。子供の頃、何故かこのカラスノエンドウとレンゲソウを取り違えて恥ずかしい思いをした記憶がある。
スズメノエンドウ(雀野豌豆)
マメ科ソラマメ属
花期:4〜6月
分布:本、四、九、沖
畑や道端などで見られるつる性の二年草。カラスノエンドウに似ていて小型なのでカラスに対比してスズメの名が付いた。
シロツメクサ(白詰草)
マメ科シャジクソウ属
花期:4〜8月
分布:ヨーロッパ原産
16世紀後半にオランダからガラス器を輸入した際に詰め物としてこの草が使われていて、その種が発芽したのでツメクサ(詰草)と名付けられた。
モモイロシロツメクサ(桃色白詰草)
マメ科シャジクソウ属
花期:4〜8月
分布:ヨーロッパ原産
シロツメクサの花は白いのが普通だが、中には赤味を帯びて桃色に見えるものもあってモモイロシロツメクサ(桃色白詰草)と呼ばれ、品種として認知されているようである。
ムラサキツメクサ(紫詰草)
マメ科シャジクソウ属
花期:5〜8月
分布:ヨーロッパ原産
シロツメクサより大型で、淡紅紫色の花はなかなか可愛い。 日本に入ってきたのは明治になってからで、 牧草として北海道に持ち込まれたものが野生化して各地へ広がった。
コメツブツメクサ(米粒詰草)
マメ科シャジクソウ属
花期:5〜7月
分布:ヨーロッパ原産
マメ科の一年草で道端などでよく見かける。「コメツブ」の名の通り葉も花も小さいく、うっかりすると見落としてしまうほどである。
クスダマツメクサ(薬玉詰草)
マメ科シャジクソウ属
花期:5〜6月
分布:ヨーロッパ原産
ヨーロッパ原産の帰化植物で、本州と四国で見られるそうである。コメツブツメクサに似ているが花序が大きいのでそれと分かる。受粉した後の花序がホップに似ているのでホップツメクサの別名もある。
ツルニチニチソウ(蔓日々草)
キョウチクトウ科ツルニチニチソウ属
花期:3〜5月
分布:南ヨーロッパ・北アフリカ原産
つる性の常緑多年草。ヨーロッパ原産の帰化植物で観賞用として栽培されているが、繁殖力が強くて野生化したものも見られる。
アオイゴケ
ヒルガオ科アオイゴケ属
花期:4〜8月
分布:本(西南部)、四、九、沖
道端や庭などに群生する多年草。茎は地を這って広がり、絨毯を敷いたようになる。花は直径が4mmほどで色は黄色ないし黄緑色。
スミレ(菫)
スミレ科スミレ属
花期:4〜5月
分布:日本全土
道端、畑、草原などで見られる多年草。高さは10〜15cm。側弁の基部に突起毛があるのが普通。ノジスミレに似ているが、葉柄の翼や距の色の違いなどで区別は可能である。
ノジスミレ(野路菫)
スミレ科スミレ属
花期:3〜4月
分布:本、四、九
道端や草地の日当たりの良いところで見られる多年草。側弁の突起毛はないのが普通。スミレに似ているが、葉柄の翼が目立たない、距の色が薄いないなどの違いがある。
オオバコ(大葉子)
オオバコ科オオバコ属
花期:4〜10月
分布:日本全土
人や動物に踏まれると種子が粘液を出してくっつき、何処へでも運ばれる。薬草として知られ、種子を煎じて飲むと咳止めや下痢止めの効果がある。
ツボミオオバコ(蕾大葉子)
オオバコ科オオバコ属
花期:5〜8月
分布:北アメリカ原産
荒れ地や道端で見かける1〜二年草。高さが10〜30cm。花冠がほとんど開かないで何時までも蕾のままのように見えるところから蕾大葉子と名付けられたそうである。
ヘラオオバコ(篦大葉子)
オオバコ科オオバコ属
花期:5〜8月
分布:ヨーロッパ原産
荒れ地や海辺でもよく見かける。江戸末期に我が国に入りこみ、今では日本全土に分布するが特に北海道に多いそうである。リング状に並んだ花が土星の環のようにも見えて面白い。
キジムシロ(雉蓆)
バラ科キジムシロ属
花期:4〜5月
分布:日本全土
山野で普通に見られる多年草。花はヘビイチゴに似ているが、葉は小葉が5〜9枚の奇数複葉。ヘビイチゴのような赤い実はできない。
オヘビイチゴ(雄蛇苺)
バラ科キジムシロ属
花期:5〜6月
分布:本、四、九
田んぼの畔などの湿り気のあるところに生える多年草。花はヘビイチゴに似ているが、葉は小葉5枚なので区別は容易。またヘビイチゴのような赤い実はできない。
ヘビイチゴ(蛇苺)
バラ科ヘビイチゴ属
花期:4〜6月
分布:日本全土
「蛇苺」の名はちょっと気味が悪いが、蛇が食べる苺ではなく、蛇のいそうなところに生える苺という意味だそうである。無毒だから実は食べられるが、海綿状で甘みがなくて美味しくはないそうである。
ヤブヘビイチゴ(藪蛇苺)
バラ科ヘビイチゴ属
花期:4〜6月
分布:本、四、九
日陰を好む。ヘビイチゴに似ているが違いは副ガク片。ヤブヘビイチゴの副ガク片は目立って大きい。またヘビイチゴの果実は光沢がないが、ヤブヘビイチゴの果実には強い光沢がある。
ケキツネノボタン(毛狐の牡丹)
キンポウゲ科キンポウゲ属
花期:3〜7月
分布:本、四、九、沖
田んぼの畦や湿地などよく生える多年草。高さは40〜60cm。葉や茎に毛が生え、毒があり、葉が牡丹に似ているところから「毛狐牡丹」の名が付いた。
タガラシ(田辛し)
キンポウゲ科キンポウゲ属
花期:4〜5月
分布:日本全土
ケキツネノボタンと同じようなところに生える二年草。高さは20〜50cm。「田辛し」の名は辛み成分を含むので噛むと辛いことによる。
トゲミノキツネノボタン(刺実の狐の牡丹)
キンポウゲ科キンポウゲ属
花期:4〜7月
分布:ヨーロッパ原産
高さが15〜40cmの二年草。ヨーロッパ原産で日本各地に帰化している。果実にトゲのあるのが特徴で、日本在来のキンポウゲ属とは容易に区別できる。
ヒメウズ(姫烏頭)
キンポウゲ科オダマキ属
花期:3〜5月
分布:本(関東地方以西)、四、九
高さが10〜30cmの多年草。葉は2〜3片に深く裂け、裂片はさらに2〜3片に浅く裂ける。花は直径が4〜5mmでわずかに赤みを帯び、横向きまたは下向きに咲く。
フクジュソウ(福寿草)
キンポウゲ科フクジュソウ属
花期:2〜4月
分布:日本全土
早春の雪解けの頃に花を咲かせるが、時にはまだ残っている雪の下から顔を覗かせたりする。正月に飾られるのでガンジツソウとも呼ばれる。
ツルナ(蔓菜)
ツルナ科ツルナ属
花期:4〜11月
分布:日本全土
海辺のゴミの集まるところに生えることが多い。種子は海流で運ばれるので、当然と言えば当然。食用にもなり、最近では栽培されたものが野菜として市場に出回っているとか。
ヤセウツボ(痩靫)
ハマウツボ科ハマウツボ属
花期:4〜5月
分布:ヨーロッパおよび北アメリカ原産
葉緑素を持たない寄生植物で、宿主から養分を横取りして育つ。宿主はキク科、マメ科など色々あるそうで、写真はキク科のジシバリが宿主のようである。
ツクシ(土筆)
トクサ科
胞子の時期:3〜4月
分布:日本全土
ツクシはスギナの胞子茎で花ではない。ツクシと言うと野原や田んぼの畔などを浮かべる人も多いと思うが、写真のツクシは広い道路の車道と歩道を分けるつつじの植え込みの中に生えていたもの。
シロバナマンテマ
ナデシコ科マンテマ属
花期:4〜5月
分布:ヨーロッパ原産
海岸や埋め立て地などで見られる一年草または二年草。高さは20〜50cm。花は白色または淡紅色。
ツキミマンテマ
ナデシコ科マンテマ属
花期:4〜5月
分布:地中海地方原産
港湾や埋め立て地などで見られる一年草または多年草。高さは10〜60cm。根生葉(ロゼット)はへら形で一部が花期まで残る。茎葉は対生で倒被針形。花は白色または淡紅紫色で夜になってから咲いて明け方にはしぼむ。
ムシトリナデシコ(虫捕撫子)
ナデシコ科マンテマ属
花期:5〜6月
分布:ヨーロッパ原産
茎の上方の節間に粘液を出してアリなどを捕獲するので「虫捕撫子」の名が付いが、食虫植物ではない。日本に入ってきたのは江戸末期で、園芸種だったものが野生化して広がった。
ミドリハコベ(緑繁縷)
ナデシコ科ハコベ属
花期:3〜9月
分布:日本全土
春の七草の一つ。コハコベとともに単にハコベ(繁縷)と呼ばれることが多い。小鳥が好むのでヒヨコグサの別名がある。
コハコベ(小繁縷)
ナデシコ科ハコベ属
花期:3〜9月
分布:東アジア原産
ミドリハコベとともに単にハコベ(繁縷)と呼ばれることが多い。ミドリハコベが日本の在来種であるのに対して、コハコベは明治になって帰化が確認された外来種である。
ウシハコベ(牛繁縷)
ナデシコ科ハコベ属
花期:4〜10月
分布:日本全土
溝などの湿ったところに生えることが多い。コハコベやミドリハコベよりも大型で、花期も若干遅いようだ。
ミミナグサ(耳菜草)
ナデシコ科ミミナグサ属
花期:4〜6月
分布:日本全土
畑や道端などに生える多年草。高さは15〜30cm。萼片や茎が暗紫色を帯びることが多い。オランダミミナグサに似ているが、花柄が長くて花の付き方がまばらである。
オランダミミナグサ(和蘭耳菜草)
ナデシコ科ミミナグサ属
花期:4〜7月
分布:ヨーロッパ原産
都市近郊の道端に生えていることが多い。日本への帰化が最初に確認されたのは明治の末。大正期に拡大し、今では北海道をのぞく各地に分布している。
ツメクサ(爪草)
ナデシコ科ツメクサ属
花期:3〜7月
分布:日本全土

草地や道端で見られる1〜二年草。高さは5〜20cmくらい。白色の花はごく小さく、直径は4mm程度。細い葉を鳥の爪に見立てて爪草の名になったそうである。
ハマツメクサ(浜爪草)
ナデシコ科ツメクサ属
花期:4〜8月
分布:日本全土
海岸で多く見られる多年草。高さは5〜20cm。茎が寝て地を這うような感じになる。花は白色で直径4mm程度。
ノミノツヅリ(蚤の綴り)
ナデシコ科ノミノツヅリ属
花期:3〜6月
分布:日本全土
道端や荒れ地などで見かける1〜二年草。ハコベに似ているがハコベ属ではなくてノミノツヅリ属。ハコベは5個の花弁が裂けて10弁に見えるが、ノミノツヅリの花弁は裂けないので卵形。
ハルタデ(春蓼)
タデ科タデ属
花期:4〜10月
分布:日本全土
タデの仲間は夏から秋にかけて花が咲くものが多いが、ハルタデは春から秋にかけて花が咲くのでこの名が付いた。たんぼや畑の湿ったところに生えることが多い。
ハマウド(浜独活)
セリ科シシウド属
花期:4〜6月
分布:本(関東地方以西)、四、九、沖
背丈が1〜1.5メートルの大型の多年草で、海岸やその近くに生える。花は白色。茎は太くて暗紫色を帯びることが多いが緑色のこともある。
エビネ(海老根)
ラン科エビネ属
花期:4〜5月
分布:北(南西部)、本、四、九、沖
林の中に生える多年草。エビネにはいろいろの品種があるらしいが、写真はダイダイエビネと呼ばれるもののようである。公園の花壇で見かけたもので自生ではない。
キンラン(金蘭)
ラン科キンラン属
花期:4〜6月
分布:北、本、四、九
野や山の林内に生える多年草。高さは40〜80cm。葉は互生で被針形、葉脈が目立つ。基部は茎を抱き、先が尖る。花は鮮やかな黄色。
シラン(紫蘭)
ラン科シラン属
花期:4〜5月
分布:本、四、九、沖
日当たりの良い湿地を好む多年草。観賞用として庭や花壇に植えられているのをよく目にする。写真は工場の庭に植えられていたもの。
シュンラン(春蘭)
ラン科シュンラン属
花期:3〜4月
分布:北、本、四、九
林の乾燥したところに生える多年草。高さは10〜25cm。唇弁に赤茶色の斑点があるところから「ホクロ」の別名を持つ。
ホウチャクソウ(宝鐸草)
ユリ科チゴユリ属
花期:4〜5月
分布:日本全土
林の中に生える高さが30〜60cmの多年草。花は淡緑色で、茎の上部に1〜3個が垂れ下がってつく。
スズメノヤリ(雀の槍)
イグサ科スズメノヤリ属
花期:4〜5月
分布:北、本、四、九
明るくて陽当たりのよいところに生える多年草。背丈は10cmから30cm。花穂の部分が昔の大名行列の毛槍に似ているところから「雀の槍」の名がつけられたそうである。
アオスゲ(青菅)
カヤツリグサ科スゲ属
花期:4〜6月
分布:北、本、四、九
道端でも見られる多年草。高さは5〜40cm。叢生して大きな株をつくる。小穂は2〜6個つき、一番上の小穂が雄性で下部の小穂が雌性。
ヒゴクサ(肥後草)
カヤツリグサ科スゲ属
花期:4〜6月
分布:北、本、四、九
林の中の日当たりのよくないところに生える多年草。高さは20〜40cm。茎の一番上の黄色に見える棍棒状の小穂が雄性で下側の白く見える小穂が雌性。雌小穂には長い柄があり、果期になると垂れる。
エナシヒゴクサ(柄無肥後草)
カヤツリグサ科スゲ属
花期:4〜7月
分布:北、本、四、九
林の中の日当たりのよくないところに生える多年草。高さは20〜40cm。ヒゴクサによく似ているが、エナシヒゴクサの雌小穂には柄がないので果期になっても垂れない。
ミコシガヤ(御輿茅)
カヤツリグサ科スゲ属
花期:4〜5月
分布:本(近畿地方以北)
田んぼの畦などの湿地に生える多年草で、背丈は30cmから50cm。花期の頃は葉も穂も黄緑色だが、夏なると実が熟して穂が茶色に変わる。
スズメノテッポウ(雀の鉄砲)
イネ科スズメノテッポウ属
花期:4〜7月
分布:北、本、四、九
田んぼに生えることが多い高さが20〜40cmの一年草。スズメノテッポウの穂は最初は白いが時間が経つと茶色に変わる。よく似た種に同属のセトガヤがあるが、少し大型で穂は白い。
チガヤ(茅)
イネ科チガヤ属
花期:5〜6月
分布:日本全土
日当たりの好い乾燥したところを好む。白い穂が風になびく姿はなかなか風情があり、盆栽にも利用される。
コバンソウ(小判草)
イネ科コバンソウ属
花期:5〜7月
分布:ヨーロッパ原産
高さが30〜70cmの一年草。明治の頃に観賞用として輸入したものが野生化して広がった帰化植物で、空き地や公園の隅、ときには道路端などで穂を垂れているのを見かける。
ヒメコバンソウ(姫小判草)
イネ科コバンソウ属
花期:5〜7月
分布:ヨーロッパ原産
コバンソウと同じくヨーロッパ原産の帰化植物。穂がコバンソウに似ていて小型であるところから、ヒメコバンソウ(姫小判草)の名になったようだ。
カモジグサ(髢草)
イネ科カモジグサ属
花期:5〜7月
分布:日本全土
道端や草地に生える多年草。高さは0.5〜1m。名前は子供が葉を人形の髢にして遊んだことに由来するそうである。花序が紫色を帯びるので分かりやすい。
アオカモジグサ(青髢草)
イネ科カモジグサ属
花期:5〜7月
分布:北、本、四、九
カモジグサに似ているが、花序が紫色にならないので見分けるのは容易である。
ノゲイヌムギ(芒犬麦)
イネ科スズメノチャヒキ属
花期:4〜7月
分布:南アメリカ原産
高さが0.8〜1.5mの多年草。南アメリカの原産で、日本に入ってきたのは明治初期。イヌムギに似ているが芒が長い(4〜5mm)ので区別できる。
カラスムギ(烏麦)
イネ科カラスムギ属
花期:5〜7月
分布:ヨーロッパ・西アジア原産
道端や荒れ地などに生える二年草。高さは0.6〜1m。帰化植物で、日本に麦が入ってきたときに一緒に入ってきたのではないかと考えられているそうだ。
スズメノカタビラ(雀の帷子)
イネ科イチゴツナギ属
花期:3〜11月
分布:日本全土
空き地、道端、公園や庭の隅などいたるところで見られ、春先から晩秋までほとんど一年中花が咲いているのにほとんど目立たず、振り向く人もない地味な草だ。
ナガハグサ(長葉草)
イネ科イチゴツナギ属
花期:5〜7月
分布:ヨーロッパ原産
道端や河原、草地などに生える多年草。高さは50〜70cm。明治の初めに牧草として持ち込まれたものが野生化した。葉は長さが15cmほどで細い。花序は円錐状、小穂は淡緑色で多数つく。
オオアワガエリ(大粟返り)
イネ科アワガエリ属
花期:5〜8月
分布:ユーラシア原産
明治の初めに牧草として輸入されたものが野生化した帰化植物で、チモシーの名で知られている。
ハルガヤ(春茅)
イネ科ハルガヤ属
花期:4〜7月
分布:ヨーロッパ・シベリア原産
高さが20〜50cmの多年草。明治のはじめに牧草として輸入されたものが野生化して広がった。