【 カラスビシャク 】
Lycoris sanguinea
 
サトイモ科ハンゲ属 花期:5〜8月 分布:日本全土

畑の雑草として普通に生える多年草。高さは20〜40cm。葉は小葉3個からなり、1個ないし2個が根性する。花茎は葉より高く、仏炎苞は緑色か紫色を帯びた緑色。付属体は糸状に長く伸び、仏炎苞の外に出て直立する。花柄の途中と小葉の基部にできる珠芽よって増殖する。
【 誤って食べたときの中毒症状 】
誤食の可能性は少ないと考えられる草だが、塊茎に蓚酸カルシウムを含んでいるので食べると針状の結晶が喉に刺さってチクチクするようなえぐみを感じる。また汁液が皮膚に付着すると炎症を起こす。昔から球茎が民間薬として利用されていて、毒草というより薬草として知られている。「ヘソクリ」の別名は、農家の人が畑の除草のために掘り起こした球茎を集めて薬草として売ったことによるという。

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