【 バイモ 】

Fritillaria verticillata

ユリ科バイモ属　花期：３月から５月　分布：中国原産

中国原産の多年草。薬用植物として栽培されているが、観賞用として庭などに植えられることもある。高さは３０〜８０ｃｍ。葉は線状の被針形。花は上部の葉腋に１個ずつつき、下向きに咲く。花被片は淡黄色でぼやけた網目模様がある。鱗茎が漢方薬として利用され、乾燥したものを貝母（バイモ）と呼んで去痰、鎮咳、鎮痛などに用いられる他、切り花用としても栽培されている。別名がアミガサユリ（編み笠百合）。最近では野生化したものが見られるという情報もある。

【 誤って食べたときの中毒症状 】

全草、特に球根にフリチリン、フリチラリンなどのアルカロイド数種を含み、中枢神経の麻痺、呼吸中枢や心臓の麻痺、血圧降下などの症状が現れる。昔から民間薬としても利用されてきたが、薬理作用が激しいので注意が必要。

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