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東京港野鳥公園は東京湾の浅瀬を埋め立ててつくられた大井埠頭の一角にあって、野鳥たちの楽園であるとともに東京都民の憩いの場ともなっている。
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生 い 立 ち と 概 要 |
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1965年(昭和40年)頃から埋め立てが始まり、自然に出来た水たまりや原っぱに野鳥が集まるようになった。
これを見た地元の人達の間で埋め立て地によみがえった自然を守る運動が起こり、東京都もこれに応じて都民の財産として野鳥公園をつくることを決めた。
最初はわずか3.2ヘクタールだったが、最終的には24.3ヘクタールにまで拡大されて1989年(平成元年)に完成した。
東西の淡水池および潮入りの池の三つの池を中心に、ヨシ原、自然生態園、公園の周囲を取り巻く人工林などで構成され、野鳥観察用の小屋も設置されている。 |
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西淡水池 |
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園内で最初に造られた池で、雨水を溜めるために周辺に降った雨も地下のパイプを通して池に集まるように工夫されている。
二カ所の野鳥観察小屋も設置されている。 |
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自然生態園 |
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自然に触れあう機会の少ない都会の人達のために、自然を観察することが出来る場所として作られた。
ポンプで池の水を循環させる小川や雑木林、たんぼ、畑、原っぱなど、かつての農村風景を再現したものである。
児童のための自然学習センターや実験農場もあり、自然への理解を深める手助けとして各種の行事が行われている。 |
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芝生広場 |
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来園者の憩いの場として作られたものである。暖かい季節の休日ともなると、ここで弁当を広げる家族連れが多数見られる。 |
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東淡水池 |
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西淡水池と同様に雨水を溜めた池で、観察広場が設置されている。また、隣接してヨシ原と潮入りの池がある。 |
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潮入りの池 |
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隣接する東淡水池から流れ出る淡水と海(運河)から取り入れた海水が混ざった汽水池で、
二カ所の観察小屋が設置されている。引き潮になると広い干潟が現れ、渡り鳥をはじめとする野鳥の餌場となっている。 |
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ネイチャーセンター |
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公園を維持管理するレンジャーやシルバーガイドの活動拠点となっていて、依頼すれば親切に解説をしてくれる。
また、展示室や視聴覚室もあるし、多数の望遠鏡が設置されていて、潮入りの池を観察することが出来る。 |
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これまでに観察された野鳥の種類 |
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大井埠頭には大きな公園や干潟などがあって都内でも有数の野鳥の生息地となっており、200種類を超える野鳥が観察されている。
東京港野鳥公園においても平成元年の開園以来、これまでに178種類が観察されており、その一部を
東京港野鳥公園の野鳥で紹介している。 |
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