特別編
〜シュラフ(寝袋)のファスナー修理〜

 今現在、冬季用のシュラフとして数年前に友人Nさんに譲っていただいたものを使っています。それまでは冬季用のシュラフを持ち合わせていなかったために、ダウン製品に詳しいNさんに相談を持ちかけてみたところ「良いシュラフがあるので使ってみてください。これであれば寒いと感じることはないはずですよ」と快く譲っていただいたのがポーランドのROBERS’S(ロバーツ)社製のEVEREST(エベレスト)というシュラフでした。

 1300グラムというかなりの量の上質のダウンが入っているので「まるでイモムシが這っているようですね」「雪の中でも汗をかくんじゃないですか」と友人たちから言われたくらいのものです。対応温度はマイナス45℃からということで、いつものキャンプ場で使う限りは寒さで起きることなく毎回快適な夜を過ごせることができてきました。

 今年の春先のことですが、このシュラフのファスナーが経年劣化のためかうまく閉まらなくなってきてしまいました。無理やり閉めてみても、寝ている間に外れてしまうために、寒くて寝ていられずに起きてしまったということが何度かありました。その時は季節が春先ということもあって「今年の夏の間にでもどこかの店に頼んで修理すれば良いかな〜」なんて軽い気持ちでいたのですが、実際に修理してもらおうという段階になったときに非常に困った状態になってしまいました。

 東京に本社のある某有名アウトドアショップなら何とかしてくれるだろうということでメールで依頼してみたところ「国内で修理できても修理代で最低○万円以上かかります。もし国内で修理できない場合には本国(ポーランド)に送る必要があります」ということであえなく断念。その後もキャンプ仲間を通じてシュラフのファスナー修理が出来そうなところを探してもらったのですが「最低でも○万円はするだろう」ということでした。

 その後も時間を見つけてはネットでいろいろなキーワードで検索をかけていたところ、「キャンプ ファスナー修理」という2つのキーワードで「アウトドアテント・タープの修理屋・(有)サンセイ」さんのホームページを偶然にも発見しました。キャンプ用品のテントやタープという専門的な修理に加えて「ファスナーについて・・・」というページを見てみると、まさに私が困っていることがそのまま書かれていました。ホームページを見てみると無料見積もりをしていだだけるということなので早速メールを送ってみました。

シュラフのファスナーが壊れてしまいました。ファスナーがなかなか閉じにくく、かろうじて閉じていても少しの力で開いてしまうような状況です。可動部(指で持って動かす部分)の交換だけで済むのか、ファスナー全体を交換しなくてはならないかの判断方法がよく分からないのでとりあえずメールをお送りしてみました。

 このメールに対して、サンセイさんからは以下のようなご丁寧な返事が届きました(一部抜粋)

症状を拝見させて頂く限りでは、可動部(スライダー)の交換だけで閉まりは良くなると思います。但し、各社縫製の仕方に違いがありますので「確実に修理出来ます!」とは今のところ申し上げる事が出来ません。縫製の仕方、スライダーの種類、ダウンの入り方・・・・・等。ダメモトで一度シュラフをこちらに送ってみてはいかがでしょうか?現状を拝見させて頂き、出来る出来ないの判断をしたいと思います。仮にスライダー交換が可能だった場合、修理費は○円(koba注:実際には金額が記入されています)程度が予想されます。修理不可能な場合は責任を持ってお返し致します。

 最初に提示された金額が私の予想以上に安価だったため、とりあえずダメモトで・・・ということでシュラフをサンセイさんに送ったのが10月初旬のことでした。数日後にサンセイさんから頂いたご返事は以下のとおりです(一部抜粋)

内容を確認させて頂きました。残念ながらファスナーのレールごと交換しなくてはいけません。新しいスライダーを仮付けさせて頂き、動きを確認したのですが丁度、肘の辺りで開いてしまうのです。レールを確認させて頂いたら、強引に動かしたような跡があり磨耗しているようです。尚、修理が可能な場合の修理費は送料込みで○円以内(koba注:実際には金額が記入されています)で収めたいとは思っております。

 ということで、今回提示された修理費が私が考えていた限度額の範囲内であったために速攻で修理を依頼。サンセイさんのホームページでも「定番商品以外の修理や改造は1ヶ月以上お待ち頂いております」書かれているように、私のシュラフの修理にも1ヶ月以上の期間がかかったのですが、やっと数日前に無事に修理完了。サンセイさんからのメールには修理が完了したシュラフの姿を添付してくれていました。シュラフ右側の黒いファスナーが今回交換していただいたものです↓

 「細い糸&細かなピッチ(縫い目)で仕上げていますので機密性はバッチリだと思います」というメールのとおり、手元に届いたシュラフを確認してみたところ非の打ち所がないくらい非常に良く仕上がっていました。まるで新しい命を吹き込まれたようなシュラフの姿にさらに愛着心がわいてきます。キャンプ場でお会いできる皆様には次回以降ご披露しますね。

 最後になりますが、今回いろいろとお世話になりました(有)サンセイさん(Web担当小暮様)に感謝申し上げます。また何かの機会がありましたらよろしくお願いいたします。
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