2003年8月15日 更新

コンピューターを利用した音楽MIDIとの出会い


 MIDI以前の電子楽器
中学校のころ、ヤマハからエレクトーンが発売されて電子で音が出せることをしり、いろいろ調べたのですが、当時の音は、現実の音からかなり離れていて、音色が単柔なフルートやオーボエなどは結構それなりに鳴りましたが、弦楽器の音色が貧弱でした。
1970年頃になるとシンセサーザーが出始め、富田勲やキタロウなどの音楽が流行だし、音色も本物に近づいて来ましたが、原音を再生するよりはむしろ、音色を編み出して音符に当てはめる状況で、まだ値段も高値の花でとても手が出る物でありませんでした。
1980年代後半になり、16ビットパソコンのPC9801シリーズがやっと普及しだし、MIDI音源が出始めました。ローランドとコルグとヤマハが競って音源の開発を行い、原音の再生技術を行っていました。この音を初めて聞いたとき、求めていた物はこれだと実感してしばし聞き込んであら探しをしましたが、なかなかすばらしい音でした。MIDI音源をいろいろ調べ始めました。


   MIDIとの出会い
1989年1月に待望のパソコン PC9801EXを購入し即MIDI楽器のキーボードと音源CM−64を買ってMIDIに挑戦はじめました。 初めてステレオに繋ぎ、音を出したときに感動は忘れられません。PCM音源から出る音は、まさに生録で聞けるまさに生きている楽器の音です。単純に音がでるのではなく、音を出す前の息が管をふるわせ出す音、ヴァイオリンの弦をこすり出す音に成らない音も含まれています。ドラムスやシンバルなどの打楽器のほかに効果音がありこれが結構おもしろい音があり、ドラマやビデオの効果音に使えます。

 MIDIで出来ること
1)音楽の表現を自由に変更出来る
MIDIの良さは、音楽の表現を自由に変更できる点です。テンポ(基本的な音の早さ)、ピッチ(全体の音の高低)、強弱、ビブラート(音の揺れ)、パンポッド(音源の左右の位置)、音の長さが自由に調整出来ることです。またピアノのペダル操作も可能です。つまり、既存のMIDIの演奏を自分の好みや解釈で自由に変更できることです。
こんな早く引けないと思ったらテンポを変更して、演奏の間が短いと思ったら音の長さを替える。楽器の位置を変えたり使う楽器を変更したり出来るのです。

2)豊富な音源とリアルな再生音
音源を替えることで、弦楽四重奏が金管四重奏に変更も出来るのです。そして夢にたパイプオルガンを自宅に持ち込むことが出来たのです。PCM音源カードに記録されているパイプオルガンの音をインターネットから拾ってきたMIDIデータに割り付け、自分の感性にあわせてデータを調整して「トッカータとフーガ ニ短調」を4声のパイプオルガンの音をあてたりしてオリジナルより本物に近づけることが可能です。
パソコン内蔵のSOUNDボードにあるMIDI音源でも、それなりの音がしますが、本物を目指すならしっかりした音源を購入する事をおすすめします。MIDI音源は、とても高価ですので購入する場合、音源の種類や仕様を良く確認してください。

3)指揮者になって文句を言わないまじめなフルオーケストラを自由に制御出来る醍醐味
自分が指揮者として、強調したいフレーズや間合いも作り込むことが出来るのです。楽器に出せる音域を越えた演奏や息継ぎなしで連続演奏させるなど、無理な注文でも文句言わずに演奏してくれます。


4)作曲、編曲も自由自在、口笛でも音符を入力可能
譜面で入力可能ですから、作曲だって編曲だった自由自在です。レコンポーザーを使うとリアルタイムで口笛でも生楽器の演奏でも音符を入れ込むことができます。

 MIDIデータを使う時に注意する事

インターネットから拾ったMIDIデータを使う場合は、著作権に充分注意が必要です。
50年以上たった曲を自分で入れたり、自分で作曲した物は問題有りませんが、MIDI データを作成した人に著作権が発生しています。データに手を加えた物をホームページに乗せたり、外部に配布したり、販売することは、著作権法により禁止されています。個人で楽しむ範囲で有れば、問題有りません。

 音源の種類により音が変わる

音源のメーカーが異なることにより音色が変わることが有ります。ローランド、ヤマハ、コルグなどの音源の順番は、おおむねあっていますが、完全な互換性が有るわけでは有りません。標準MIDI SDMが国際標準になっていますが、PCM音源に関する規定が無いため演奏している音源が変わりイメージが変わることがしばしば有りますので注意してください。
特にホームページに貼り付けるMIDIは、互換性を重視して標準MIDIで統一する事を推奨します。この場合あまり音源に種類が無いので、若干貧弱な音になりますが、音がでないよりましだと思います。
Sound Blaster 32 以降の音源はいい音がします。ヤマハのMIDIチップを使ったボードも良い音です。

MIDIの醍醐味を味わいつつ今後もこつこつと編曲して自分の音楽を作って行こうと思っています

 関連先のリンク
MIDI音源とパソコンを使ったソフト ローランド電子
電子楽器シンセサイザー コルグ
楽器に関して ヤマハ楽器
楽器に関して 河合楽器

MIDI演奏、入力用ソフト カモンミュージック

MIDIデータ MIDILINK

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