2005年7月18日更新
デジタルマルチアンプに挑戦
BAKAIのスピーカーのツィーターの交換とカットオフ周波数の検討
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1。AKAIのスピーカーユニットの特性の確認と改善目標
ウーハーとスコーカーの活用はめどが立ちましたが、10kHz以上の高音域の特性がうまくとれませんでした。そこで新たにツイターとスーパーツイターを購入して10KHz以上の領域を修正することにしました。
以下に示すのは、上が5/22に測定したデータです。11.5kHzに谷がありこの谷を克服するのが今回の課題です。
下はAKAIのネットワークで稼働していた時代の特性です。
切替周波数 | レベル | 5/6時点からの変更点 | ||
ウーハー | 680Hzにてハイカット | 12db/Oct | −6db | カットオフ周波数を500→680Hz |
スコーカー | 680Hzでローカット 6800Hzでハイカット |
12db/Oct | 0dB | カットオフ周波数を5000→6800Hz |
ホーンツイター | 6800Hzでローカット | 12db/Oct | −4dB | |
ドームスーパーツイター | 10000Hzでローカット | 6db/Oct | −4dB | 1.0μFのコンデンサーを使用 カットオフ周波数を15k→10kHz |
測定には、フリーソフトのefu WG(Wave Generator Ver.1.31) 及び WS(Wave Spectro Ver.1.31)を使用しました。
2.スピーカーユニットの購入
今回Yahoo オークションにてドーム型のツイターとコーン型のスーパーツイターを購入しました。
1)Kenwood ドーム型ツイター
インピーダンス8Ω、f特4000Hz-18000Hz,入力40W(MAX)利得96dB,マグネット60φ使用、サイズ97X65mm,ビス止め穴ピッチ83X50mm,
ソフトドームスピーカーです。能率はややホーン型に比べるとやや低めですが、96dBとドーム型にしては高い部類に入っているので選択しました。
高域が18KHzといまいち伸びていないのが残念ですが、使用する帯域をカバーしております。オークションで2個ペアで3300円でした。
音はまだエージング出来ていませんので何ともいえませんが、やはり能率は低めで高音域のレベルを+4dbほど上げる必要が有りそうです。心持ちヴィオリンの音がなめらかになった様な気がしますが気のせいかも知れません。しばらく鳴らし込んでから測定しましす。
2)Kenwood コーン型スーパーツイター
F特8.000〜32.000Hz,利得97dB,推奨クロスオーバー10.000〜11.000Hz,サイズホーン80mmX127mm,取り付けビス穴6mmX108mm,バッフル板穴65mm程です
コーンタイプツィーターにプラスチックホーンがついております。このホーンの効果はあまり期待できないと思いますが、指向性を少しでも改善してくれたらばと思います。2個ペアで1400円でした。とりあえずこのユニットは使わずに、AKAIのドーム型のスーパーツイターを使用します。
3.箱探しと箱の加工
秋葉原のコイズミ無線で07lの箱を購入しました。黒塗りの箱で10mmのパーチクルボードで作られています。大きさが 135x115x85 開口径が65mmと73mmの2種類あります。価格は1029円(税込み)です。ツィーターのマグネットが60mmですので今回は65mmの開口径の箱を加工しました。ほかに100mm用の少し大きな箱もあります。フルレンジユニットを入れて鳴らすには、箱の強度が足りないかもしれません。今回はツィーターの箱ですので、ユニットが固定出来れば箱で有る必要もないのですが、上にスーパーツィーターを乗せる可能性が高く箱にしました。
0.7Lの箱 SV-70 の開口径73mmの箱です。加工せずに使えましたが、上下に穴があいてしまいますので今回は利用しません。
加工は、パーティクルボードですので、降ろし金の様な木工用のヤスリでゴリゴリと簡単に削れます。開口の左右に10mmほどリード線を取り付ける部分の穴を広げました。作業として5分もかかりませんでした。スピーカーユニットのコードを前から通してユニットを木ねじで固定して吸音材のグラスウールを入れて裏蓋をして完成です。スピーカーケーブルをアンプに繋いで見たところ、ケーブルが太いため箱が動いて固定できません。仕方なくゴム足を取り付けましたが、このゴム足は、音に影響が有るかもしれません。
完成したソフトドームスピーカーユニットです。
スピーカー自作を目指す人にお店のご紹介
スピーカーの自作を取り扱っているお店は秋葉原でも減少の一途です。現在スピーカーユニット、箱、ネットワークなどの部品をそろえられる店は以下の3店になってしまいました。
1)キムラ無線 秋葉原 ラジオ会館4F
規模は中程度ですが、長岡鉄雄さん設計のスピーカーボックスのキットなどもあるスピーカー関連の老舗です。40年近くつきあっています。
2)コイズミ無線(本店) 秋葉原 ラジオ会館の隣のミツウロコビル5F
本店が一番規模が大きく品揃えも豊富です。ほかにラジオストアーの中やミツウロコビルの1Fにもお店がありますが、捜し物は5Fの本店が一番と思います。
3) ヒノオーディオ 秋葉原 万世橋をわたって最初の道を左に
規模がやや小さいですが、オリジナルのスピーカーボックスをいろいろと取りそろえてありネットワーク・ディバーダーやスピーカーのエッジの張り替え様のシートなどが有ります。ほかに、真空管専門の店や中古スピーカーの店など専門店の意地を見せています。
2005/7/18 9:00 時点の測定結果です。上段が現在、下段2005/6/3 時点の測定結果です。
9KHz付近の山と11.5KHz付近の谷が改善されました。原因は、やはりホーン型のツイターの特性と判断します。しかし新たな問題として、15KHz付近に山がでて来ました。この山は、スーパーツイターの影響と観ます。ツーパーツイターは無くても良いかもしれません。もし使うとしてもレベルを合わせられるようにする必要があります。ツイターをソフトドーム形に替えた効果が出てきました。もう少しで追い込めます。
2005/7/18 時点の測定結果です。上段が現在、下段2005/6/3 時点の測定結果です。
2005/7/18 9:00 現在の設定
切替周波数 | レベル | 6/3時点からの変更点 | ||
ウーハー | 500Hzにてハイカット | 12db/Oct | −2db | 680→500Hz |
スコーカー | 500Hzでローカット 5000Hzでハイカット |
12db/Oct | 0dB | 680→500Hz 6800→5000Hz |
ドーム型ソフトツイター | 5000Hzでローカット | 12db/Oct | +2dB | 6800→5000Hz |
ドームスーパーツイター | 15KHzでローカット | 6db/Oct | +2dB | 0.47μFのコンデンサーを使用 カットオフ周波数を10k→15kHz |
この状態でいろいろと聞き込みました。モーツアルトのホルン協奏曲でストリングスがややヒステリックになります。ソプラノソロへの影響はないようです。
とりあえず、スーパーツイターを外してしばらく聞き込む事にします。