2003年8月10日 更新
音響特性測定の前に
FFT WAVEを使用してリスニングルームと再生装置の音響特性を計る前に測定装置の特性を以下の方法で測定してください。
測定装置
・CPU:出来れば高速CPUが400MHz セルロン程度でも何とか動きます。
・サウンドボード:サウンドブラスター16 同等以上 AWE32以降を推奨します。
サンプリング周波数96KHz 16ビットのきれいな波形を発生出来ます。
・接続用コード:3.5mmステレオピンプラグ(オス−オス)
・ソフト:FFT WAVE
WAVE GENERATOR
測定準備
・CPUのサウンドボードの音声出力端子とMIC端子を3.5mmのステレオプラグで接続します。
・WAVE GENERATOR (以降WG)の音源設定を以下の様にします。
サウンドカードが対応していればサンプリング周波数を96KHzに設定すると綺麗な波形が得られます
録音レベルの調整
FFT WAVEを立ち上げ録音→録音レベルの調整 でマイクのレベルを最低限に下げます。
このときにトーンコントロールが設定してある場合は、はずしてください。
FFT設定で周波数範囲 1から22050Hz FFT レベル −100 から0 dB 周波数、レベルともに対数表示します。
FFT詳細設定でピークホールドをはずします。
画面にFFTの画面と録音レベルの両方を出した状態でWGからホワイトノイズを入れます。
録音→モニターでFFTを動かしMICのレベルを少しづつ上げだいたい−50dB付近に1KHzがなるようにMICのレベルを合わせます。
うまく合わないときは、WGのレベルを動かしてください。
FFT設定
FFT詳細設定
録音レベルを調整してOKならば、録音を開始します。
時間は、120秒程度 10秒程度でも有る程度判りますが、低音と高音の両端の領域の
サンプリング数が足りないため正確な特性を測定するには120秒程度が必要です。
ホワイトノイズの周波数スペクトルの密度分布が1kHzを中心に正規分布している音源の
ため、両端の出現確率が減る様です。FFTでスペクトルの密度分布を計ればすぐに判るのですが。
以下に前回合田さんの装置をリスニングルームの測定をしたCPU IBM THINKPAD
1124 のデータを乗せます。
上段がLINE入力 下段がMIC入力 の特性です。
FFT WAVE のWAVE LET FILTERによるMIC特性の補正例
WAVE LET フィルター補正データは、変換後別名で保存してください。
またCPUのサウンドボードの特性はここに異なりますのでTRY&ERRORで最適な補正レベルを見つけてください。
最大最小で±6dBの補正が可能です。ここでも再生時間は120秒必要です。だんだん平均化されてフラットになってのがわかります。データとして画像を残すのは、終了後のデータが最適です。
ここまで準備して、周波数特性のフラットなMICを準備すれば音響特性の結果が信頼出来るデータになリます。
推奨マイク SONY ECM-23F5 \27000 周波数特性 20〜20000Hz 感度 -46±3 dB
SONY ECM-999 \45000 周波数特性 20〜20000Hz 感度 -48±3 dB
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