2003月9更新

埴原さんちのオーディオルーム音響特性改善 その

定在波吸音用としてガラス瓶を出し入れしながら、レベルを調整して一応満足できるレベルまで改善が進みました。現時点での使用しているスピーカーの特性を以下に示します。平成 15年4月26日 現在の性能です

 パイオニア 20センチ3ウエイ スピーカー

20センチ3ウエイでレベル調整ができないので、音響空間の特性のモニター用として利用していきます。当初高音が足りないと感じましたが、最近はケーブルとユニットのエイジングで高音も低音も出てきて、リファレンスに利用可能になりました。200から300Hzに谷がありますが、音楽の種類にかかわらず何でもこなせるスピーカーです。高音のエイジングには、ガメランの音が最適でありました。これを3回ほど大音響で再生しただけで、高音域の特性ががらりと変わったことが耳でもわかりました。

 アカイ 38センチ5ウエイ 6スピーカー


低音が出なく、高音がだら下がりの特性でしたが、スピーカーをJBLに直接設置してJBLの箱からも低音を出すように直接上に設置しました。吸音瓶を調整した影響か低音が前より出るようになりました。 10KHz以上の領域がまだ未調整ですが、低音が非力ですが、中低音から高音までなめかなつながりでヴァイオリンやチェロなどの弦楽器や室内楽、バロックなどが得意なスピーカーです。解像力も高く、定位も良好でプレゼンスを再生するのが得意です。

自作 38cm 3way スピーカー



ウーファー アルテック
 38p  ツイター JBLホーン+FOSTEXドライバー スーパーツイター オンキョウ
 
設定 1500Hz -6dB/oct 7000Hz-6dB/oct MH -8dB SH -2dB B6 BN6 DV6

きっかけはこのスピーカーの音が悪いと評価されて、FFTを導入して調整をはじめました。

主な変更点
1)低音カットオフ周波数の変更 8001500Hz
2)低音カットオフ特性の変更  -12 dB/oct →-6 dB/oct
3)高音カットオフ周波数の変更 30007000Hz
 スーパーツイターのコンデンサーを3.3μF1.5μFに変更

300から400Hzにかけて谷がありますが、1500Hz -6dB/octの設定でだいぶフラットな特性に追い込むことができましたが、まだ追い込む余地がたくさん残っています。ジャズが得意なスピーカーの特性を残しつつ、クラシックのストリングスも再生可能ななり、低音から高音まで滑らかに再生可能な万能タイプのスピーカーになりつつあります。録音されている音を一番色づけなく再現できるユニットになりつつあります。
低音に迫力があり、重低音の再生能力は、我が家で一番有ります。インパクトの強い音に追従できるハイスピードなスピーカーで、ジャズや大編成のオーケストラに向いています。

ドイツの交響楽団の暗い渋い音も、フランスの交響楽団の明るい抜けの良い音も、高い天井のある教会のパイプオルガンの音が天空の城に向かって登っていく雰囲気も、ジャズホールのタバコの煙が漂う雰囲気も再現します。残る問題は、ホーンの固有振動の除去ですが、しばらく音だししてエイジングを行い音が落ち着いたら着手する予定です。
3〜7kまでの高音域ピークの除去、ホーン自体のデットニングの実施、コードの選定、
3ウエイネットワークを検討など今後やるべき課題が多く
エイジングを進めながら、音を聞き再調整がを実施して行く予定です。

 トリオ 25cm 2WAY


デジタルアンプの確認用に倉庫から15年ぶりに取り出してきた、もっとも我が家で古いスピーカーです。当初高音が足りない感じでしたがエイジングで高音が持ち上がり1から5kHzにかけての凹みがやや目だちますが、暴れがない素直な性能です。ややドンシャリ傾向のスピーカーでしたのでデジタルアンプがやや高音域が足りないのかもしれません。

 オーディオルーム

変更点
@ビール瓶の数が
12本から6

Aブラックニッカは、変更なしの
6本 →超低音吸収用

Bデカビタの追加6本 →3000Hz付近の吸音用

離れて聞くとどのスピーカーから音が出ているのかわかりません。また3種類の音質が似てきてジャズ用、クラシック用、ポップ用などと分ける必要がなくなりましたが、特徴がなくなりおとなしくなってしまいました。少し悲しい気分でもあります。

箱の振動が伝わって3個のスピーカーから、補助的に音が出ているようです。コーン紙に触ると動いているのがわかります。特にAKAIを鳴らすと下にある箱が鳴るようです。吸音瓶を入れ替えて感じたこと、今までよりもボリュームのレベルがあがった?今まで聞いていたボリュームの位置11時で、1wのピークメーターが点灯する(以前は12時まであげる必要があった)普段聞く分には10時の位置で充分大きな音になった。つまりスピーカーの効率があがった?ビール瓶による3kHz付近の吸音分をデカビタに変更することにより低音の吸収が無くなり低音がでてきたことになります。

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