平成15年7月16日更新
埴原さんちのオーディオルーム音響特性の改善 その2
高音特性の改善
JBLスピーカーシステムに付いているスーパーツィーターオンキョウTW-3001とツィーター JBL HL-91+FOSTEX D232 の調整
スーパーツィーターの特性を50cm軸上で測定した結果、3.3μFで3000Hzカットオフの性能で20KHzまでほぼふらっとでした。ツィーターは1500Hzカットオフで1500から8000まで-3dB/OCTでだらだらと下がり、10KHzに鋭いピークがあり以降、-6db/OCTで落ちていく特性でした。
このピークがホーンの共振による影響かもしれません。ツィーター+スーパーツィーターの組み合わせは間違いでなく、カットオフの周波数が計算値と実際が異なっているために3kHz付近に山ができていたことが、FFTの測定で判明しました。
DIY向けのスピーカーを出しているフォステックスの計算式では、コンデンサー 一本 3.3μFで8Ωの組合せでは、7000Hzカットオフ -6dB/octの予定でありましたが、実測3000Hzカットオフ -6dB/octの性能でした。
7000Hzになるようにコンデンサーを1.5μFに変更し測定したところ、7000Hzカットオフは確実にでていますが、1500から3000Hzでまだパワーが残っています。10KHz以上にピークがでてこなかった点も、7000Hzカットオフで改善されました。ホーンの共振を押さえるためにミドルを7000Hz -12dB/OCTのネットワークを作る必要がでてきました。
測定データ高音特性改善前
ウーファーのカットオフ周波数を800から1500Hzに変更した導入編の最終特性
スーパーツイターのカットオフ周波数を3000から7000に変更してレベルを調整
W/T カットオフ周波数 1500Hz -6dB/oct T/ST カットオフ周波数7000Hz -6dB/oct
2〜5kHz付近のピークが下がり、10kHzより高音域があがりバランスがとれてきた。
いろいろ音だししてみて、ミドル -8dB ハイ-5dBに設定これでも中域に音があふれて、音の抜けが悪いので低域の1500Hz カットオフ特性を−6から-12dB/OCTに変更したところ、音の抜けが愕然とするくらい変わりました。
また、ノートルダム寺院のクリスマスミサの際に超重低音(たぶん車の音や町の往来の音)が、聞こえて来ます。
W/T カットオフ周波数 1500Hz -6dB/oct →-12 dB/octに変更
FFTで音響特性を測定すると、300から400Hzに谷が発生している以外はだいぶフラットになってきました。
入力接点の清掃は重要である。
パイオニアのスピーカーを入れ込むために、メインアンプ3台取り出し、入力端子と出力端子を掃除したら、気になっていた、メインアンプのノイズと左右のゲインのバランス不良が、直ってしましました。ノイズレベルでもSATRIアンプに負けないレベルになりました。たまには、接点の掃除をしなければならないことを実感しました