2003年12月27日 更新

第4回 オーディオ合研 ミーティング 1次会



箱根 「オルゴールの小さな博物館」にスタンウエイのリプロデューシングピアノが復活したとの情報が入り、12月23日にオーディオ合研のミーティングを行いました。当日は、師走にも関わらず暖かく風もなく快晴の天候で、小田原10時の集合前に全員が集まり、箱根湯本の「オルゴールの小さな博物館」に予定通り10時半に着くことができました。
事前に連絡してあったため、演奏曲のリクエストが出来たり、プログラムの順番を一部変更してもらったり、とても親切に対応してもらえました。

 リプロデューシングピアノ
お目当てのリプロデューシングピアノは、「スタンウエイ ディオ・アートリプロデューシングピアノ」でスタンウエイのセミグランドピアノにディオ・アート社製の自動演奏装置を組み込んだタイプでした。音楽信号は、紙のロールにあけられた穴によって、音程の高低、4つ強弱のレベル、ペダリングの操作を穴を通る空気の量によって演奏される方式です。この方式により演奏者の微妙なキータッチやテンポをそのままに再現することができる物で、当時のピアニストの生演奏を再現できる自動ピアノです。1904年に発明されおよそ20年ほどで電機録音方式によるレコードの出現で消えていった自動ピアノです。演奏は、修復して調律したばかりの様で、すばらしいの一言です。演奏曲目はチャイコフスキーのクルミ割り人形から3曲およそ5分程度でしたが、穴をあけたロールが思いの他速くスムーズに動き、穴に沿って演奏を始めるとびっくりするくらい豊かな音色の演奏が始まり、ペダリングでキーが上下したり、穴の移動にあわせてピアノの鍵盤のキーが動き等良くふいごから送られる空気だけでこれだけの演奏が出来のかとびっくりしました。

博物館入り口にて記念写真 博物館入り口にて記念写真
入荷したスタンウエイのリプロデューシングピアノ全景 自動演奏装置の紙ロール

シリンダーオルゴール
こんな小さな箱から、こんな豊かな低音が出るなんて信じられないほど豊かな音色を奏でました。信じられない人は、是非 箱根の「オルゴールの小さな博物館」を訪れてみてください。今回はクリスマス特集でしたので、いつもと違った雰囲気の曲がながれていました。

サプライム・ハーモニー・コンサート・ピッコロ 1870年スイス製 ニコル・フレール 1888年スイス製
ベル・ドラム付きボックス 1880年スイス製


デスクオルゴール

今回初めて発見したオルゴールです。分類としてはディスク方式ですが、シリンダー方式の特長もあります。交換可能な円錐シリンダ状にしたドラムの爪でカムを動かして櫛歯の鍵盤を演奏する方式です。円錐シリンダーがシャツの袖の形に似ていたため「カフタイプ」とされています。

キャピタル・カフボックス 1895年  シリンダー方式とディスク方式の中間タイプです。


オートマター

ゼンマイの力で音楽を奏でながら動く「オートマター」その歴史は1700にまでさかのぼり、この人形がオランダ経由で日本に伝わりからくり人形になっています。今回見た「ピエロ・エクリバン」は復刻版ですが、その動きの緻密さと表情の豊かさには驚かされます。このピエロのオートマターは、この「オルゴールの小さな博物館」に収蔵されているオートマターの中でもっともすばらしいものと言えます。是非見に行ってください。

ピエロ・エクリバン 現代 復刻版 手品をする少年 1900年 博物館入場券 大人900円です

これらのオルゴールの演奏プログラムはここをクリックしてください。

ハーブたっぷりの昼食
冬場でメニューが少なく、ピザが有りませんでしたが、バジリコたっぷりのスパゲティとスパイシーなカレーとビールで乾杯しました。夏場になればもっと豊かなメニューになりますので、イタリアンが好きな人は一度行って見てください。


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