![]() 1998 Formula One World Champion ShipRound 13. Belgian GP. Results |
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第13戦 ベルギーGP最終結果 ◇8月28日〜8月30日 スパ・フランコルシャン(6.968Km×44周)
○ベルギーGP予選結果○ベルギーGP結果詳細○大波乱のレースをヒルが制する。ジョーダン初勝利!
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1998年F1第13戦ベルギーグランプリの決勝が8月30日(日)、スパ・フランコルシャン・サーキットで行われ、D.ヒル(ジョーダン無限ホンダ)が一昨年鈴鹿以来の勝利を飾り、チームに初優勝をもたらした。 スタートの時点で雨はやんでいるが、路面は完全にウェット状態。しかし、マクラーレン勢はフルウェット・タイヤ。シューマッハやヴィルヌーブはインターミディエイトとチョイスが分かれる。全体的にはフルウェットが多い。 そのスタートでハッキネンは好スタートを決め、予選6位のヴィルヌーブがジャンプアップ。続いてシューマッハ。予選2位のクルサードは大きく遅れて6〜7番手、予選3位のヒルも大きく遅れる。そして、スタートライン直後のヘアピンを立ち上がり、オールージュへ加速して行くほぼ直線の地点でクルサードがスピンしてガードレールに激突し、マシンはコース上に。そこに後続のマシンが次々と激突して大アクシデントが発生してしまう。これでレースは赤旗中断。無事に通過したのは、ハッキネン、ヴィルヌーブ、シューマッハ、ヒル、フィジケラくらいでその他のマシンはほとんどみんな巻き込まれてしまうという大アクシデント。しかし幸い大きなけが人はなく、サロ、バリチェロ、パニス、ロセットはスペア・カーが無くて再スタートできないが、その他はスターティング・グリッドにつく。 そして、再スタート。一瞬ハッキネンが好スタートを切ったかに見えたが、するするとヒルが前に出る。更にハッキネンはシューマッハにもかわされそうになり、それで焦ったのかヘアピンの立ち上がりでスピン。そこに後続のザウバーがぶつかりハッキネンはそのままリタイア。また、クルサードもオールージュのあたりでウルツと絡んでコースアウトするが、コースに復帰。ウルツはリタイア。ここで、ハッキネンのマシンを排除するためセーフティーカーが導入される。この時点での順位は、ヒル、シューマッハ、アーバイン、アレジ、ヴィルヌーブ、フレンツェン。ラルフ、フィジケラと続く。 そして2周目にセーフティーカーがコースを出て再スタート。ここまで雨はやんでいたが、また降り出す。4位だったアレジはヴィルヌーブ、フレンツェンに抜かれて6位に後退するが、5周目にフレンツェンをパスして5位にアップ。 ヒルはその後もファーステストを連発する快走を続け、それにシューマッハが肉薄する展開。3位アーバインは大きく遅れる。しかし、7周目のバスストップの手前でシューマッハがヒルをパスする。 8周目にアーバインがコースアウトを犯しフロント・ウィングを壊してしまい、ピットインしてノーズを交換するが大きく出遅れる。また14位走行中のクルサードも雨が強くなってきたため、タイヤをインターミディエイトからフルウェットに交換する。 10周目、高木がヘアピンの立ち上がりでコースアウトしてガードレールに接触してそのままリタイア。再スタートの前に雨がやんでいたため、多くのドライバーがインターミディエイトを選択したのだが、雨が強くなって滑りやすくなってきて、続々とタイヤ交換に入る。その中でヴィルヌーブはフレンツェンが先にピットに入ったため、1周待たされる格好となり、それが命取りとなって、水溜まりに乗ってスピン、リタイアしてしまう。 18周目の時点で、フェラーリのどちらかにペナルティがあるのではとの川井チャンからのレポート。この時点ではその内容は不明。20周目の順位はシューマッハ、ヒル、ラルフ、アレジ、フレンツェン、アーバインと続く。 そして、24周目。シューマッハがクルサードを周回遅れにしようとするが、なかなか譲らないとのことでJ.トッド フェラーリ監督がマクラーレンのR.デニスに抗議。その直後、その抗議に答えたのかクルサードが直線でペースを落としたところにシューマッハが追突。右フロント・タイヤが吹っ飛び3輪走行のままピットに戻るがそのままリタイア。クルサードもリア・ウィングが脱落してピットに戻り、こちらは直して再スタートする模様。ここで、シューマッハがマクラーレンのピットのクルサードに猛然と抗議に行くシーンも。同じ周回で、タイヤ交換をしたばかりのアーバインも単独でスピン・コースアウトでこれでフェラーリは全滅。 29周目、今度はバスストップ・シケインの手前の減速で、中野にフィジケラが追突して大クラッシュ。ドライバーにケガはなかったが、これで2回目のセーフティーカーが導入される。中野は一旦ピットに入って修復を施しコースに復帰する。ここでの順位は、ヒル、ラルフ、アレジ、フレンツェン、ディニス、トゥルーリ、クルサード、中野。合計8台しかコース上に残っていない。 32周目にセーフティーカーがコースアウトして再スタート。2位ラルフは前を行くチームメイト ヒルを牽制するが、ヒルも踏ん張ってトップを守る。この雨で見通しが悪い状況での接近戦は危険すぎると判断したのか、ラルフはその後ヒルに一定間隔を置いて、様子を伺いながらの走行となる。 上位の3台は、ウォータースクリーンを嫌ってかおよそ1秒間隔での走行が続く。フレンツェンはこのペースに付いて行けず、アレジから離されてしまう。 残り3周のところでクルサードがアレジをパスし、ラルフに迫る。しかし、クルサードは周回遅れなので、順位には影響はない。ただ単に、事故を起こさないかと心配の種が増えただけの状況。 しかし、最後は大きな混乱もなく、D.ヒルが元チャンピオンの走りを見せて優勝。2位にはラルフが入り、ジョーダンチームは初優勝をワン・トゥ・フィニッシュで飾る。3位は雨に強いアレジ。以下、フレンツェン、ディニス、トゥルーリは不振のプロスト・チームに今期初ポイントをもたらした。クルサードは7位、中野は8位完走を果した。 |
○シューマッハの行為に寒ぅ〜〜
Updated 98/09/03 |
テレビ放映前に1時間程うたた寝してしまい、眠くてボーっとしながらも何とか起き上がってテレビをつけたんだけど、放送直前の予告編であの大クラッシュシーンを見て、眠気が一気に吹っ飛んでしまった。 その原因をつくったクルサードは、ヘアピンからオールージュへ向かうほとんど直線の区間で加速中急にコントロールを失い、コースを横切る形でガードレールに激突している。後ろから誰かに追突されたのかと思うくらい急激なスピンで、マクラーレンのマシンはウェットの路面でアクセルコントロールに敏感なのか? 2度目のスタートで今度はハッキネンが痛恨のスピン。ヒルに前に出られ、シューマッハにも前に行かれそうになって慌てたのか、スタート直後のヘアピンの立ち上がりで、アクセルを開け過ぎてのスピン。クルサードと同じ事が言えるかもしれないけど、あそこは踏ん張って欲しかったなー。チャンピオンを争う上ではなんともお粗末な格好で、スパの「ポールポジションは勝てない」ジンクスに屈してしまった。 で、一旦はヒルがシューマッハを抑える快走を見せたが、さすがに雨には強いシューマッハがヒルをかわすと、完全な独走体勢を築いてしまい、アンチ・シューマッハの私は「つまらないから寝ちゃお!」なんて思いつつ心の底では、「シューマッハ、スピンしないかなー」なんて不純な気持ちで見ていたら、何とクルサードに追突! あれにはほんとビックリしたんだけど、その直前にフェラーリのJ.トッドがマクラーレンのピットにクルサードにシューマッハを前に行かすように抗議したってピットレポートが入って、その直後にぶつかったので、ピットからの指示でペースを落としたところを追突されたのかな? と、見ていたんだけど、ドリキン土屋はクルサードがわざとやったのではなんてコメントをするし、シューマッハは怒ってクルサードに怒鳴り込むし・・・・。なんとも茶番じみた行動に寒くなってしまった。 ドリキン土屋に聞きたいけど、あの状況では自分のマシンの水煙でバックミラーなんて役に立たないだろうから、わざとぶつけるなんて不可能じゃないの? おまけに、90年のF3マカオGPでのハッキネンとシューマッハのことを引き合いに出してたけど、あまりにも状況が違うでしょ! あの時は雨が降っていたわけでないし、去年の最終戦でシューマッハがヴィルヌーブにぶつかって行ったのと同じようなことをやって、その時はその企てが上手くいってシューマッハが優勝したのであって、それと一緒にしてはクルサードがかわいそう。今回の事故は雨で視界が悪かったことによる不可抗力だよ絶対! と、チャンピオンを争う2人があっけなく戦列を離れ、D.ヒルが優勝。後からラルフのプレッシャーを受けながらも、きっちり要所を押さえた走りは、さすがに元チャンピオンだったってことを感じさせるものだった。これでジョーダンは1991年のデビュー以来8年目でようやく初勝利を挙げることができた。ヒルの走りもさる事ながら、ここ数戦のジョーダンのポテンシャルは高さは、ウィリアムズやベネトンを上回る。これには無限ホンダエンジンのパワーアップと信頼性のアップがかなり貢献しているだろう。次のモンツァや鈴鹿でも、ますます好成績が期待できそうだ。 で、チャンピオン争いはいかに? 残り3戦となるとリードしているハッキネンが有利? でも、今回みたいなミスをしてたんじゃ簡単にシューマッハに追いつかれてしまいそう。最後は精神力の勝負になりそうだ。 |
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