ブレーキパッドを交換しよう!
('95.11.14.)
ブレーキパッド交換は、初心者でも比較的簡単にできる整備です。
そして、交換後は必ず実感できることでしょう!
ブレーキパッド交換の手順
(フロントタイヤの場合)
*自宅に友人が来た際にパッド交換をしたので、その模様をまとめてみました。
取材に協力して頂いた守屋氏に感謝いたします。
タイヤを外します。
キャリパーのピンを抜きます。
これはキャリパーの裏側から写したものです。
ラチェットレンチでピンを弛めています。
ピンはキャリパーの下側にあります。
最初はかなり固いので、メガネレンチなどをあてて、手でたたいて弛めます。
キャリパーを内側から見ています。
ここにピンがはまっていました。
ピンを外したところです。

これがピンです。
パッドを外します。
ピンを外して、キャリパーを上げた所です。
この状態でパッドを外せます。
パッドの上にはよく見ると2本の「針金」が付いています。
これはブレーキを踏んでいないときにパッドを「押し広げて」パッドとローターを離す役割をしています。
何がどんなふうに付いているのか、よく注意しながら外しましょう。
パッドの回りには何種類かの「金具」もついています。
これも「どんなふうに」付いているのか、よく見て外しましょう。
パッドを外したところです。
パッドの表面に金具が付いています。
これは通称「鳴き止め」と言います。ブレーキが「鳴く」のを防止します。
表面にはピストンが当たった丸い跡が残っています。
一つのキャリパーにつき、金具は全部で9つあるはずです。
(時たま、走りながら金具が落ちることもあります。(^^;;)
内訳は、鳴き止め2枚、レールガイド4つ、針金バネ2つ、インジケーター1つです。
鳴き止めとインジケーターは無くても取り付けは可能です。
新しいパッドを取り付けます。
まず、金具を取り付けます。
内側にも取り付けます。
今回はパッドの「角」をペーパーでとりました。角を取ると「鳴き」がなくなるそうです。ちなみに、私は面倒なのでそのまま取り付けています。「鳴き」が気になる人はグラインダーなどで両端を深めに削っておきましょう。(左図)
パッドの端にグリスを塗ります。これは滑りをよくするためです。ガイドの金具に当たる部分にグリスを塗ります。(右図)
パッドにグリスを塗り、角も取りました。
今回取り付けたパッドは「REV SPEC」というメタルを埋め込んでカーボンを配合した「ハイブリッド」パッド・・・だそうです。
なんか、すごく効きそうな感じがしますが、実は本当によく効きます。私も付けていますが、サーキットで走ってもまったくフェードしません。
パッドの減り方も少ないし、軽い力で強い制動力を発揮します。
サーキットを走る方にはぜひお勧めしたいパッドです。
金具を取り付け、パッドを付け、バネを取り付けます。(右図)
- 注意:
- 整備本によると、パッド表面もペーパーでこすっておいた方がよいようです。
ブレーキの鳴きが抑えられるそうです。
ピストンを引っ込めます。
キャリパーを下ろす前に、ピストンを引っ込めなくてはいけません。
専用工具があればそれを使用します。
なければ、ホームセンターなどで売っている「ウォータープライヤー」などで出ているピストンを引っ込めます。
その状態でキャリパーを下ろし、ピンをはめ、締め込みます。
-
: - ピストンを戻すと、ブレーキフルードがあふれることがあります。量を確認して、あふれそうなら少し減らしておきましょう。
また、ピンを差し込む前にはたっぷりとグリスを塗ります。
キャリパーをおろし、ピンを締めます。
グリスをたっぷり塗ったピンを差し込み、締めます。最後に、ピンの頭にゴムのキャップをはめて完了です。
出来上がりです!
後はタイヤを取り付けて終了です。
お疲れさまでした!
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