LSDはすごいぞっ!!
くまたろの愛車「ロードスター」に本日デフをつけました。 (95/10/5)
「デフ」って知ってますか? 「LSD(limited slip differential)」と言って、スポーツカーを気持ちよく乗るための部品です。
さあ、LSDを付けると何が違うのでしょう?
- LSDって何?
簡単に言います。もしも、あなたの車が片方の車輪を「溝」に落としてしまったとしましょう。
あなたは必死に脱出しようとしますが、タイヤは空回りしてちっとも進みません。片方のタイヤはちゃんと地面についているのにね?
これが通常の「デフ」です。タイヤの片方が空回りすると、もう片方のタイヤは止まってしまうのです。
しかし、LSDをつけてある車では、片方のタイヤが地面に着いていなくても、もう片方の車輪はちゃんと回って、車は簡単に溝から脱出できるのです。
「両方のタイヤにちゃんと力を伝える」・・・これがLSDの役割なのです!
- コーナーが気持ちいい!
くまたろのロードスターは1600cc後期型です。デフは標準で「ビスカス・デフ」が付いています。
しかし、このビスカスはあまり効きがよくなく、コーナーの途中でアクセルを踏んでも、「ふっ」と力が抜けてしまいます。
LSDを入れると、「ぐんっ、ぐんっっ」という感じでアクセルを踏んでもどんどん車を前に進めてくれます。
これはスポーツカーとしてはとても気持ちのいいことなのです!
- ドリフトもスピンターンも思いのまま!
ちょっと上級の話になりますが、LSDを入れるとスピンターンが簡単に出来ます。
エンジン回転を4000〜5000くらいにして一気にクラッチをつなぎ、後輪が空転してからハンドルを右(又は左)に切ります。
すると、あら不思議!? 車はその場でくるくると回転を始めるのです。
これがスピンターンです。
もちろん、これはビスカス・デフでも出来ます。しかし、今朝、実際に試しましたが回転の鋭さが全く違います。
ビスカスでは半径5mくらいで回るのがやっとですが、LSDではその場で回転します。
こういうことは、多聞にウデの要素もあるのですが、このスピンターンに関してははっきりと違いが体感できました。
- ドリフトは?
まだ一般公道でしか試していないのでなんとも言えませんが、コーナーなどではとても安定感があります。近日中にサーキットで試してみたいと思っています。
LSDってすごいぞ!!
本日(95/10/15,SUN)、瑞浪モーターランドに行って走ってきました。
LSDのインプレッションをするためです。
はっきり言ってLSDはすごいっ!!
- 立ち上がりが違う!(Quick out of corner)
(Quick Time 660k)
まず、違うのは立ち上がりです。予想はしていましたが、これほど違うとは・・・
瑞浪1コーナーで、今まで離されていた車に今日はついて行けました。と、言うよりGT−Rにだってひけをとりません! すごいです。コーナーの出口でぐんぐん加速します。
(注:movieは前車がゆずってくれたもので本当は立ち上がりで抜いた訳ではありません。ただ、印象としてはこんな感じかな?と、いったところです。)
- ブレーキングも違う!
ブレーキなんて全く関係ないような気がしますが、実は2wayでは減速時にもデフの効果が出ます。
コーナーの立ち上がりと理屈は同じです。結果的にブレーキがよく効きます。そして、突っ込みのコントロールができるようになります。
今回の走行では、突っ込みに全く不安がありませんでした。これはとても重要なことです。
- コーナーでの安定性
コーナーでの安定性が格段に増しました。今までは高速コーナーでの限界走行では非常にシビアなステアリング操作が必要でした。
しかし、LSDを装着するとステアリングの操作量が減りました!? とにかく、減ったのです。これはデフによって、コーナーリング中の安定性が増したのだと考えられます。
左の写真は瑞浪の1コーナーの途中です。ハンドルはわずかに左に切っています。
- アンダー傾向はある。
よく、「デフを入れるとアンダーになる」と言いますが、その通りです。
限界速度以下では、どちらかと言うとプッシングアンダーの傾向が出ます。
しかし、限界速度付近では非常にコントローラブルでリアの滑りをアクセルでコントロールが可能です。
よく言われている「デフを入れればドリフトできる」というのは間違いでしょう。どちらかといえばアクセルを踏むとアンダーになりました。
総じて、LSDの評価は非常に高いものになりました。
ある程度サーキットを走った人ならぜひ入れておきたいパーツです。
LSD・サーキットインプレッション
先日、くまたろ号にLSDを装着しました。今日はそのテストのために瑞浪にやって来ました。
さあ、果たしてLSDの効果はどんなものでしょう?
ネタも盛りだくさん! Movieも見てね!!
- これがLSDのドリフトだっ!
That's a DRIFT with LSD!
(561k Quick Time Movie)
とにかく、LSDの効果はすごい! まずは瑞浪1コーナーのドリフトです。ずいぶん長いことカウンターを当てています。
当然ですが、今までは「すぐに」もどさなくてはいけませんでした。
LSDを入れると、ず〜と滑ってます。(^^;;
- スピンなんぞをしてみました。
I just try spin.
(1.3M Quick Time Movie)
え〜、「やらせ」ですがスピンシーンも撮ってみました。
1コーナー(ここが一番安全(^^))でスピンしてみました。
スピンしてからスピンターンでカッコよく脱出しようとして回りすぎ、失敗。
後続の車に次々と抜かれていきます。ああぁ〜かなし〜(^^;
- 1コーナーで刺す!
Attack at the 1st. corner!!
(495k Quick Time Movie)
瑞浪1コーナーで、インから抜きます。
実際に車に乗ってる時は大したことないですが、なぜか映像で見ると迫力あります!
- GT−Rは速かった・・・
GT-R is the Great as expected.
(627k Quick Time Movie)
LSDを入れると、立ち上がりはよくなりました。よっしゃ〜、これで無敵だぜ!
・・・と思っていたのですが、さすがにGT-Rは速かった・・・
1コーナーでドリったところをすかさず追っかけたのですが、出口でははるか先を走ってました。
やっぱ、コイツだけは別物のようです。
タイヤの消耗度
LSDを入れた場合のタイヤの消耗度です。
走行前はすべて均等な状態でした。
通常は「3左フロント」が減るのですが、LSDを入れるとフロントタイヤは減りません。
バランスが取れたからでしょうか?
タイヤはFALKEN GR-β RStune 185/60/14です。
しかし、さすがにリアの消耗度は激しかったです。(注:4番)
ちょっとドリフトで遊びすぎたようです。
I showed consumption of tires when I set the LSD with my car. Tires condition are equal before circuit-run. Usually No.3(front-left) has consumed much,but front tires are not consumed much with LSD. I think that tire-balance is better.
Tires are FALKEN GR-beta RStune and size is 185/60/14.
But rear tires are consumed indeed. I enjoyed drift too much.
サーキット走行後のタイヤ
Tires condition after circuit-run.

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