イラストが完成するまでの工程を簡単に説明します。


 

使用している器材。

ハンドピースは0.2mmから0.4mmまでの物を使用しています。機種はオリンポスのHP-102B・HP-102C。ホーミのY-2・3 YT-02・03などを多用します。

顔料はアクリル絵の具でリキテックスのソフトタイプを使用しています。

 

その他の器材、材料です。コンプレッサーはホーミのカプセルコンNo.1を使用しています。

 

 

 

●イラストができるまで●


 

 

まずトレッシングペーパーに下絵を描いていきます。この段階である程度仕上がりを考え、なるべく細かく描き込みます。

できた下絵の裏に、B3程度の鉛筆の粉をティッシュでこすり付け、カーボン状態にします。イラストボード(SSケント3mm)の上において、2H程度の鉛筆で下絵をなぞり転写します。

イラストボードの上にマスキングフィルムを貼り、イラストの輪郭をカッターでカットし、回りのフィルムを取ります。このときイラストボードをカッターの刃で傷を付けたくないので、フィルムだけをカットするよう注意します。(これがなかなか難しい)

イラストの仕上がりサイズにマスキングフィルムをはります。これでイラストのバックにブラッシングする準備ができました。

リキテックスアクリル絵の具を水でとき、バックの色をつくり、ハンドピースのインク壷にいれ、バックを吹いていきます。きれいなグラデイションを作るために何度も繰返し吹いていきます。

回りのフィルムと魚の上にあったフィルムを剥がします。これでバックができた状態になります。

今度は魚にブラッシングをするために再度マスキングフィルムを貼り、カッターでカッティングします。このとき色の付いてほしくない場所はマスクを残しておきます。

魚の部分のフィルムを剥がしブラッシングします。ハンドピースは色や吹く箇所により機種を代えます。細かい所には0.2mmを使用し、バックには0.3〜0.4mmを使用します。

魚に色が付いた状態。後はマスクを貼ったり剥がしたりの作業を繰返して仕上げていきます。細かい物ではマスクの枚数が200枚を越える物もあり、時間のかかる作業です。

イラストが完成した状態。この後表面保護のためにトリパブ等のスプレーをかけ完了です。

 

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