インックジェトプリンタ−で意図した通りの写真印刷するためのテクニック
 <目次> ●○ Exit
  @ プリントする前に、知っておくこと
  A 原稿のチェックと調整    
  B 画像解像度
  C アンシャープマスク
  D プリントミスを防ぐための正しい出力設定
 


 Digital photo  
■ プリントする前に、知っておくこと @ 
Digital Photo Technique :小瀬村 茂
※本稿では画像処理ソフトは AdobePhotoShop を使っての例で説明します。

プリントしてみたら画面に比べて色の感じや濃さが違う ?!
せっかく画像処理ソフトできれいに調整をした写真なのに、いざインクジェットプリンターでプリントしてみたら、パソコン画面で見ていた時のイメージとずいぶんと違った仕上がりになっってしまったという経験があるると思います。
パソコン画面とプリントとの色あいや濃さを比べるということは、光を発する画面と、照明を反射して見る紙という異質なものを見比べることなので、完全に合わせることは難しいのですが、 異なる機器の間で色を合わせる設定、すなわち『カラーマネージメント』をおこなえば、「ほとんど同じ」に見えるというレベルに調整することは可能です。

デジタル画像は sRGBか、それともAdobeRGBか
画像処理を行う際には、AdobeRGB を基準 にしていますか、それともsRGB でしょうか。
sRGB は、 Windows の標準的な色空間です。Windows ではデフォルトでの色空間を sRGB として扱います。
adobeRGB はsRGBに比べて広い色再現域があり、フォト レタッチソフト等で加工する場合や、印刷を目的としている場合に有効です。 ※カラープロファイルを正しく扱える画像処理環境がない場合には使用できません。

印刷でAdobeRGB を推奨するのは、印刷 のCMYK のカラースペースを十分にカバーするからです。 しかし、高彩度の色がCMYK 変換によって色褪せてしまう、また 通常のモニタでは表示しきれない色をどうやってコ ントロールするかといった問題があります。
sRGB の場合は色相によってはCMYK より狭い部分もあり、印刷のカラースペースではカバーしているのにsRGB では出せない色があります。 だからといって、AdobeRGB で処理した画像より、sRGB が印刷物としての質が劣るかというと、そのあたりは微妙な差のようです。

どちらにせよ、PhotoShopからプリントする場合は、まずその画像の色域(sRGB、AdobeRGB)がいずれかを理解しておく必要があります。 AdobeRGBを再現できるモニタが限られています。(AdobeRGB対応モニタは高価です)
当然のことですが、AdobeRGBに対応していないモニタでは、sRGBを超える色域は再現できません。
しかし、最新のプリンタやデジカメではAdobeRGBをカバーしているものも多くあります。

※現在、色を表現する機器のほとんどがsRGBに対応しているため、機器間のカラーマネジメントが忠実に色を再現しやすいのはsRGBであるといえます。(汎用性のあるプロファイル)

※本稿は2005年現在作成したもの、カラーマネジメント環境は今後も進化をしつづけるものと思われます。


デジタル一眼レフカメラーの色域
デジタルカメラで撮影する画像は当然、人間の目で判別できる色の範囲をすべて写せるわけではなく、 Adobe RGBやsRGBの色域に色表現範囲を圧縮して写す。 この際、どのように色を圧縮してキレイに加工するかは、カメラメーカー独自のノウハウがあり、 本来はより鮮やかな色の被写体だったとしても、Adobe RGBやsRGBの色域を超える色域については 表示対象外となる。
デジタルカメラは、撮影時に設定された色域情報 をカラープロファイルとして画像ファイルに埋め込む。 カラーイメージング機器はこのカラープロファイルを読み込むことで、画像がAdobe RGBの色域なのか、 sRGBの色域なのかを判断することが可能となる。

最近のデジタル一眼レフカメラの場合はほとんどが、AdobeRGB 、sRGB両方に対応している。 JPEG 撮影するとカラースペースはどちらかに固定されてしまうが、RAW 撮影すれば現像段階でAdobeRGB かsRGB かを選択できます。
RAW 撮影ではファイル容量が大きくなってしまうというデメリットもありますが、 カラースペースをあとから指定し直せるという意味では、RAW は自由度の高い画像の記録形式です。


※今後は、AdobeRGB対応の機器も増えてきます。後々のことを考えるとAdobeRGB 、sRGB両方に対応できる RAW で撮影しておいた方がよい。 エプソンなどの高画質インクジェットプリンターは、すでにAdobeRGBに対応している。


カラーマッチング
画面とプリントの色を合わせる方法
カラーマッチングについて、「三菱電機のカラーマッチングソリューション」にて詳しい記載があります。
→こちらをご覧下さい。

プリント出力の仕方には2つの方法がある
詳しくは「D プリントミスを防ぐための正しい出力設定」を参照
(1)プリンター(ドライバー)によるカラー処理
 プリンターによるカラー変換処理(プリンタードライバーによるカラー補正)
  • sRGB、Adobe RGB 指定 (画像プロファイル)
  • 手動調整、オート設定
      (プリンタが自動的に撮影中の露光ミスや色かぶりを適正化してくれる機能)
    ※Photoshop側での設定はしない
(2)PHOTOSHOPによるカラー処理
画像処理ソフト(Photoshopなど)によるカラー変換処理(画像処理ソフト側からICCプロファイルを指定)
  • Photoshop側でプリンター機種と用紙の種類に合ったICCプロファイルを選択する(用紙別ICCプロファイルはプリンターメーカーが提供)
  • プリンタードライバー側の補正はオフ(補正なし)にする。
      但し、ICCプロファイルに沿った用紙の種類、サイズの設定は実施する。
※プリンターの用紙別ICCプロファイルについては、プリンターの機種とプリント用紙の組み合わせごとに存在します。 プリンターの機種ごとの色再現の差に加え、プリント用紙により色再現性も大きく異なるからです。




  @ プリントする前に、知っておくこと   A 原稿のチェックと調整       B 画像解像度
  C アンシャープマスク   D プリントミスを防ぐための正しい出力設定  



.