7.FUJI GS645

今から15年ほど前、まだ週休2日制が定着していなかったころ、かつ丼亭の亭主は一番町にあるオフィスに勤めていました。土曜日は仕事がお昼で終わるので、よく会社の帰りに街をぶらついていました。お気に入りのぶらつきポイントは有楽町、銀座、新橋。いずれも中古カメラを扱う店がたくさんあります。

このカメラは2月の寒い日、銀座をぶらついている時に、裏道にある中古カメラ店のショーウインドーで見つけたカメラです。

当時、ブローニーフィルムを使うカメラに憧れていた亭主は、手頃な値段に惹かれ、持っていた、1枚の壱万円札を店に置いて取り置きを頼み、後日、貰い受けに行ったのを覚えています。

 

このカメラのレンズは、沈胴式で折り畳むとコンパクトカメラ程度の厚さになってしまいます。折り畳むためには、シャッターをチャージしなければならないといった細かな気に入らない点はありますが、亭主のお気に入りの写真機です。

でも、このカメラではあまり写真を取ったことはありません。この写真機は持っているだけで満足な写真機なのです。が・・・・・・。

久しぶりにこのカメラで写真を撮ったら蛇腹に穴があいていました。せっかく信濃鉄道まで行って撮影した写真のほとんどはかぶっていました。トホホ。
そのような訳で、このカメラは本当に持っているだけのカメラになってしまいそうです。(蛇腹、直すか。)

その後・・・・・・
蛇腹の交換をしてくれる店を発見しました。中野にある、フジヤカメラのホームページにGS645の蛇腹修理の広告が載っていました。モルトの張り替えと共に、修理を依頼しました。直ったら、また、どこかに連れ出してやろうっと。

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