2.高度経済成長記の喰えない写真機 CANON 110ED
日本で万博(死語かな)が開かれ、日本が高度経済成長の真只中にいるころ、この時代はこの時代で、妙な写真機達がかつ丼亭にやってきました。このカメラは正確には昭和40年代のカメラだったように記憶しています。
ほんの一時期はやった、110フィルムを使用します。今ではフィルムの入手も容易ではありません。(あるのかさえも知らないですが)
このカメラはある初夏の土曜日の夕方、突然、先代の主人に連れられてかつ丼亭を訪れました。要するに先代の主人の衝動買いというやつです。衝動買いの理由は見た目がカッコ良かったから、と、土曜日で仕事がはやく終わったので、街を歩いていて目に留まったからだとか。
110フィルムはネガのサイズもずいぶんと小さかったため、サービスサイズ程度に引き伸ばした写真でも溜息がでるほど粒子が目立っていました。このカメラはわずか10本程度のフィルム撮影をしただけで、戸棚の片隅に追いやられました。
日付の写し込み機能や専用ストロボもあって、充分活躍できるはずのカメラだったのですが・・・
彼の思いではこんなところでしょうか。