勇者ゆたえると七人の侍(誤)
●第11話●
ザ・ブライ


 毎度おなじみ下町のドラクエ冒険日記(意味不明)です。今日はお待ちかね、ブライ師匠による毒満載のボヤキ漫談です。お代は見てのお帰り、ってことでひとつ。


 我輩である(前回をはるかに凌ぐ大柄なオープニング)。

 我輩とその一行(誰なんだ)は、フレノール南にある洞窟であっさり黄金の腕輪を手に入れた(早いよ)。本来ならまっすぐフレノールの村へ戻るところだが、姫の気まぐれにますます拍車がかかっていることもあり、我輩たちは意味もなくエルフの塔に討ち入りを果たすなど、ストーリーとはまったく関係のないところで足止めを食っていた(誤)。すでにこの時点で入手可能な最強の武器防具は装備済みであるし、一生遊んで暮らせるほどのゴールドを貯めこんでおり、他にすることがないといえばすることがないのだが(くどい)。

 休むことなく戦い続けるのは、我輩のような老体にはきついこと。しかし、最近気が付いたのだが、レベルがひとつ上がると年齢がひとつ若返るような感じがするのだ。もちろんレベルが上がれば知力体力ともに向上するわけであり、それはすなわち若さを取り戻すことになるのかもしれぬ。このままレベルを上げ続けると、そのうち我輩はアリーナ姫より若くなってしまうのではないか。さすればクリフトよりも年下になってしまい、2人に敬語を使わなければならなくなる。それは困る(そうならないから安心しろ)。

 閑話休題。我輩たちが塔の中でレベルアップを励んでいたときに、何とも摩訶不思議なことが起こった。そのとき我輩たちはスペクテットという名のひとつ目のモンスター2匹と遭遇した。攻撃のターゲットは

としか表示されない。たまにターゲットがとなることもあるが、どういう基準で違いが出るのかは訳わかめ(死語)である。

 1匹がアストロンを唱え鉄の塊と化した。もう1匹は普通の状態なので、我輩たちは当然そっちをたこ殴りすることになるのであるが、なぜか3人とも鉄の塊の方を攻撃してしまう。もう1匹の方はその隙に、何事もなかったように我輩たちに襲いかかるのだが、我ら3人はそちらには見向きもせず、ひたすら鉄の塊に不毛な攻撃を仕掛け続けるのであった。

 それはあたかも、見えざる力に導かれているようだ。まさか....これが導かれし者ということなのか? (ぜんぜん違います)


ノーマーク(あるいはお味噌)

 その後も我輩たちは戦いに明け暮れていたのだが、さすがにもう飽きた。ルーチンワークは長続きしない。我々は仕方なく話を進めることにした。フレノールの村へ。

 「夜の墓場へ」→「盗賊に黄金の腕輪を渡す」→「姫が無事に戻る」→「姫がただの旅芸人であることが判明」→「お礼に盗賊のカギをもらう」という流れでイベントはあっという間に終わってしまった(早えーっ)。

 これでようやく盗賊のカギが手に入った。アリーナ姫は行動範囲が広くなったと大喜びで、サントハイムのお城に戻り、王の部屋に忍び込んで室内を物色したり(意味無し)、今さらのように裏庭のゴンじいの部屋に乱入したりと、やりたい放題好き放題。嫁入り前の若い婦女子が一人暮しの男性の部屋へ行くのはハレンチ極まりないことですぞ。まあ「一人暮しの男性」と言っても、我が君サントハイム王とゴンじいであれば論外ではあるけれど。

 それにしても王様の部屋の扉が盗賊のカギで開いてしまうというのも、よくよく考えれば実に馬鹿げた話ではある。所詮下々の人間の考えることであり、目くじらを立てるほどでは無いが。


 ブライはやっぱりイヤなじじいですね。皆さんはこんなじじいになっちゃダメですよ(なぜか優しい口調)。

 ということで次回もみんなで一緒に冒険しましょう。

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