勇者ゆたんぽの冒険
●第12話●


 レベルも十分過ぎるほど上がったし、そろそろ残務処理でもするかな。

 というわけで、まずはシャンパーニの塔。遊び人たちのボケにもめげず、ついにカンダタ一味を退治し、きんのかんむりを取り戻した。

 でもこんな貴重品をそのまま見ず知らずの王様に返すのはもったいない。自分たちで使っちまえ。と思ったのだが、すでにレベルも上がり、装備もそこそこの水準に達しているパーティーにとっては、大した防御力の無い、単なるレアアイテムでしかなかった。

 とか何とか言いながら、きんのかんむりは未だに袋の中に眠っていたりする。


 勢いに乗ったパーティーは、アリアハンの自宅で1泊した後、そのまま夢見の洞窟(確かそんな名前)へ。ここも思い切り楽勝。あっという間に夢見るルビーを手に入れた。

 ここで勇者は考えた。ノアニールの人たちはせっかく気持ち良く寝ているんだから、起こしてしまうのはちょっと酷かもしれない。エルフの女王だって、せっかく夢見るルビーを返しても、人間嫌いは直らないし....。

 というわけで、夢見るルビーも袋の中に眠っている。


 更に調子づいた一行は、砂漠を越えてピラミッドへ。さすがにここだけはひーこら言いながら、何とかまほうのかぎをゲット。

 それにしてもすげー勢いだな。


 ところで、遊び人のボケがますます熱くなって来た。

ほしのは いきなり
ぷりぷりの おしりをさわった!
ぷりぷり「きゃーっ なにすんのよ!
ほしのは ひらてうちを くらった!
  いよっ セクハラ大王!!

ほしのは でたらめな じゅもんを
となえてみた!
ほしの「マホゲレレ!
しかし なにも おきなかった!
  だったら唱えるな!!

ぷりぷりは かがみを とりだして
のんびり けしょうなおしを している。
  お年頃だねえ

ほしの「うーん うーん……
  うっ! か からだが うごかない……。
ほしのは かなしばりに あったようだ!
ほしのは しびれて うごけなくなった!
  こらーっ

 今はまだ余裕があるので笑っていられるが、きっとそのうち....

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