勇者ゆたんぽの冒険
●第3話●


 使えないバカ3人を引き連れた女勇者ゆたんぽの苦難の旅は、まだ始まったばかり。普通の進め方じゃ全滅の連続記録を樹立すること間違いなしなので、一行は、その時点の最強の武器・防具を手に入れてからストーリーを進めることにした。

 すなわち、無用な殺生を繰り返す鬼神となる作戦である。

 旅人の扉へ向かう途中の段階で、全員ともレベル9という急成長ぶり。遊び人3人は亀の甲羅を装備し、最強の防御力で無駄な行動を繰り返している。(えー)

ほしのは ふざけようとして
ころんでしまった!
そのひょうしに ぶきが
フロッガーに あたった!

ぷりぷりは ようきに うたって おどっている!

いやーんは みだれた かみを かきあげた!
チラリと のぞいた うなじが いろっぽかた!

ぷりぷりは そのへんに おちていた いしを
ひろって おてだまを はじめた。
「あっ!
うけそこねた いしが ぷりぷりの
あしを ちょくげき!
ぷりぷりは 9のダメージをうけた!!

  もうやめて〜っ!!

 ちいさなメダルは、アリアハンの城で2枚、アリアハンの町で1枚、ナジミの塔で1枚、レーベの村で1枚、“いざないの洞くつ”の南の祠(ほこら)で1枚の合計6枚を手に入れ、早速“とげのむち”をゲット。

 モンスターを殺しまくり、次の目標は“くさりがま”の全員装備。

 こりゃー、先は長いぞ。

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