冒険を進めるため、3人は嫌々ながら(なぜそんなに嫌がる)王様に話を聞くことにした。
はるばる デルコンダルの城に3人がスタジアムの中央まで進むと、同時にスタジアム沿いに設けられた鉄格子の扉が開き、中から巨大なキラータイガーが現われた。「ガルルルルー!」とっさに身構えるゆたすけとりんご。キラータイガーが3人に飛び掛かろうとしたその瞬間、おさえが叫んだ。
よくぞ 来た!
わしが この城の 主じゃ。
もし わしを 楽しませて
くれたなら そちたちに ほうびを
とらせよう。どうじゃ?
ゆたすけ「オイルマッサージか? ××プレイか?」
それは 残念だな。
気が 変わったなら また
来るがよい。さらばじゃ。
ゆたすけ「だからシャレだってばよー」
なら このスタジアムの
まん中まで 進むがよい。
「エンリケ!!」
キラータイガーの動きが止まった。ゆたすけとりんごは思わずおさえの顔を見た。
ゆたすけ「今のは何だ?」
りんご「新しい呪文?」
おさえ「違うよ。この子の名前だよ」
ゆたすけとりんごは顔を見合わせた。何がどうなっているのかさっぱり理解できないようだ。
おさえ「おいで、エンリケ」
エンリケ「くーんくーん」
おさえはキラータイガーに近付き、頭をなで始めた。キラータイガーはすぐにうっとりした顔になり、その場に寝転がると、おさえに腹を見せた。
ゆたすけ「こいつ.... モンスターと知り合いなのか」
りんご「しかも、なぜエンリケ?」
おさえ「実はこの子とは....」
ここで合計3時間47分(トイレ休憩含む)にも及ぶおさえの思い出話が始まるのだが、紙面の都合上割愛させていただく。
あっぱれ! あっぱれ!りんご「ぜんぜん戦ってないんだけど....」
みごとな 戦いぶりであった!
わしからの ほうびじゃ。
月の紋章を あたえよう!
そちたちの かつやくを
期待しておるぞ!
そういう問題なのか? (笑)
何だかよく分からない展開で月の紋章を手に入れたパーティーの冒険はまだまだ続きます。
ということで、愛は本当に世界を救えるのか!? 次回をお楽しみに....。