勇者ゆたっちの冒険
●第15話●


 自分が犯した最悪の失態にぜーんぜん気がついていない、ある意味幸せな勇者ゆたっちの大冒険は、今度こそ感動の最終回を迎えようとしているようなのですが....。

 何だかリアルな夢だったなあ(だから夢じゃないんだっちゅーの)などと思いながら、ゆたっちは三度(ミタビと読んでね)竜王の城を目指すのであった。並み居るツワモノどもを蹴散らし、ゆたっちは城の最下層に辿り着いた(2回目)。前回MPが少なくて我慢していた宝箱を全部開け、呪いのベルトを手に入れて大喜びのゆたっち(なぜ)。

 嬉しさに鼻歌などを歌いながら、ゆたっちは竜王の目の前に立ちはだかった。

 ゆたっちは竜王を倒した!! (早えよ)

竜王の姿が しだいに
うすれてゆく……。

なんと! 竜王が正体を
あらわした!

 このイラスト、どこかでみたことあるぞ....(笑)。んなことはともかく、いよいよ最後の戦いじゃあ。ものども、かかれぇーいっ(誰もいない)。

 そして....

 ゆたっちは(今度こそ)竜王を倒した!!

ゆたっちは 光の玉を
竜王の手から 取りもどした!
光の玉を かざすと
まばゆいばかりの光が あたりに
あふれだす……。
世界に 平和が もどったのだ!

 みんな待たせたな!! (誰も待ってないっての) おれが、このおれ様が、この大勇者ゆたっち様が、みんなのために竜王をやっつけたんだぜっ!! などと、竜王の城の地下で叫んでいても埒があかない(笑)。ゆたっちは光り輝く大地に戻り、世界中を巡るのであった。

 リムルダールのナナ

やっと ロッコに会えたの。
もう いつも トロくさくて
イヤになっちゃうわ!
え? ロッコの持ってた ふえが
平和を とりもどすために
役に立ったの? ふーん……。
ロッコったら
トロくさいだけじゃ
なかったのね……。ぽっ。
  いや、結局その笛は使わなかったんだけど....
 リムルダールのロッコ
ありがとうございました。
おなたのおかげで
彼女に きらわれなくて
すみました。ほっ……。
  って、韻を踏んでる場合じゃないだろ。
 温泉街のぱふぱふ娘
こんなに のんびりした気持ちで
お湯に つかるのは
なん年ぶりかしら……。
前は お湯につかっていても
心までは
あったまらなかったものね。
  お背中、お流ししましょーかー....

 ガライのA子(匿名希望)さん

あなた とっても
かっこいいわよっ!
男の中の男って
あなたみたいな人のことねっ。
  良いところ行くか?

 最後にラダトームの城へ戻ったゆたっちは、王様の長ったらしいセリフ(あまりにも長いので今回は割愛) (「今回」って何だ)を聞いて、ついに感動のエンディングを迎えるのであった。この冒険の様々なエピソードが、走馬灯のように現われては消えて行く。

 ロトの洞窟
 マイラの村のぱふぱふ娘
 リムルダール
 ガライの墓
 メルキド
 ドムドーラ
 竜を倒してローラ姫を助け出す

 え? ローラ姫!?

 忘れてたあっ!!(お約束)


 エンディングを迎えたのも束の間、肝心のローラ姫を助け出していないことに気がついたゆたっちは、再び冒険を始めるのでした。 つづく

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