ジュールダンから総裁政府への手紙
1798年12月6日



[陸軍大臣からの手紙、霜月16日、12月6日]

 親愛なる将軍へ、ナポリ軍が敵対行為を始め、ローマ共和国にいるフランス兵を攻撃したことを知らせたい。シャンピオネ将軍は彼らと戦うよう命じられた。
 同時にサルディニアも我々に対して武器を取った。ジュベール将軍の軍はピエモンテを確保するため、及びその国を通じてチサルピナ共和国へ至る連絡線を守るためトリノへ行軍している。
 いまだオーストリア軍が何らかの敵対行動に出た様子はない。しかしいずれにせよあなたは現在の状況で軍事的な判断に基づいた予防措置を取り、麾下にある全士官に用心するよう命じて、現実の戦力で可能な準備状態にするように。
 私はあなたが必要な増援を受けられるよう、私にできるあらゆる手段で新たな半旅団の編成を急がせることを試みる。その間、実際にはあなたの戦力増加につながるエルヴェティー軍への増援と定められているスイスの6個半旅団の召集を急がせるためにも、何事も怠らぬようにする。
 親愛なる将軍、私が共和国軍の勝利を確実にする状態にするため私にかかっている点についてあらゆる物事に取り組むであろうことを理解してもらいたい。

google book "Memoir of the Operations of the Army of the Danube, Under the Command of General Jourdan" p21-23


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