陸軍大臣からジュールダンへの手紙
1798年11月24日



 パリ、霜月4日、一にして不可分の共和国暦7年[1798年11月24日]
 陸軍大臣よりメンツ方面軍司令官ジュールダン将軍

 オーストリアの大軍がグリゾンとティロル、また同様にイタリア方面軍の位置にも集められているため、私はエルヴェティー方面軍の右翼を強化し、彼らにイタリア方面軍の左翼を守るため4000人の分遣隊をサン=ゴッタルド峠を越えてバリゾーヌ州へ派出するよう命じることを余儀なくされている。
 この移動は極めて切迫したものであり、しばしの間エルヴェティー方面軍が弱体化するため、私はシャトーヌフ=ランドン将軍に直ちに第5軍管区の1個半旅団をバーゼルへ派出し、そこでショーエンブール将軍の麾下に入るよう直接命令を出した。
 従って私は、もしそれの後釜が必要だと判断したのなら、派出された部隊を代替するのにあなたが適切だと考える命令を出すよう懇願する。
 親愛なる将軍、メンツ方面軍の現実の弱点が、スイスに半旅団を出発させることをあなたが不安とみなす原因になっているであろうことに私は気づいている。しかしすぐにその代替を送ることを確約しよう。加えてショーエンブール将軍が編成を加速するよう命じられており、その点について楽天的な期待が持たれているスイス兵から成る部隊を、いくつかの半旅団と伴に同時にあなたへの増援として送ろう。彼らはスイス人か、スイスにいるフランス軍から召集されたものたちだ。私はまた徴兵と新たな軍団の編成が可能になるや否やラインの内側から同様の結果を出すよう指示しており、極めて近いうちに実行できるものと考えている。
 (サイン)シェレール

google book "Memoir of the Operations of the Army of the Danube, Under the Command of General Jourdan" p16-18


――1799年ドイツ・スイス戦役史料集に戻る――