フレデリック・フォン=シュタイガーの宣言
1799年5月1日



 以下は前ベルンのシュルタイス、または市長であるフォン=シュタイガー氏が発した「彼らの国を復興するため戻ってきたスイス連邦の宣言」という題の宣言

 スイス人よ、兄弟よ、盟友よ! 諸君の国の幸福をいまだ祈っているものたちよ、最後の力を合わせ、復讐をなすためにその力を振るえ。今こそその時だ。来たりて彼らの国を解放しようと集まった立派なスイス人たちと合流し、諸君を従属させている共通の敵を根絶やしにせよ。正しい大義を守る神を信じよ。決して誓いを破ったことのないドイツ人の誠実と忠誠を信じよ。諸君の解放のために来て、諸君のいにしえの独立と法、権利、及び政府を再度復元することを厳粛に保証しているオーストリア軍を友人として迎えよ。彼らは諸君自身と同じ見解と望みを抱いている。彼らと合流し、彼らの命に従い、諸君の忠告と力の及ぶ限りの努力で彼らを支援せよ。彼らの先頭には、その素晴らしいながら謙虚な徳をもって、欧州のいたるところで偉大な栄光と、彼を父及び解放者として称える数百万人の人々の愛を獲得したオーストリア家の公子がいる。彼の麾下には、自身スイス生まれで勇ましい有名な将軍(ホッツェ)がいる。彼は自分の国の解放と同胞市民たちに自由を与えることで、軍事的栄光を飾りたてようとしている。
 彼は諸君を導き、あらゆる労苦と危険を諸君と分かち合おうとしている。故に、諸君自身が天から見下ろしている諸君の高貴な先祖にふさわしいことを恐れることなく証明せよ。自分たちの子孫が不名誉な軛に屈服していることを彼らが知ったならば、おそらく恥じて息を引き取るであろう。横柄にも諸君に手助けを求めている敵に襲い掛かり、彼らを根絶やしにせよ。諸君の国は同様の暴力によって末永く自由で安全になるであろうから。そして我々は我らの試みから、神の強力な支援と恩寵によって、犯罪の支配が終わりを迎え、罪はその罰を受け、信仰と正義が再び我らの元に戻り、農業、製造業、そして貿易が栄え、あらゆる種類の抑圧が終わり、公の安定と家庭内の幸福が再び復元することを期待できるであろう。そして我々は再び自由かつ高潔な民となり、かつてそうであったように海外では尊敬され、家では幸せになれるだろう。
 これらの見通しと伴に、我々は諸君のために戦うべく、あるいは諸君と伴に死すべく、諸君の元に戻ってきた。

 ラーフェンブール、5月1日
 フレデリック・フォン=シュタイガー、前ベルン市長、全スイス連邦の名において。

google book "A Collection of State Papers Relative to the War Against France, Volume 8" p271-272


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