マセナ将軍からジュールダン将軍への手紙
1799年3月18日
コワールの司令部、風月28日(3月18日)、一にして不可分のフランス共和国暦7年
司令官マセナからドナウ方面司令官たる市民ジュールダンへ
親愛なる将軍殿、私は昨夜、総裁政府から送られた特別な密使に会い、政府がイタリア方面軍司令官と同様あなたにも前進を命じたこと、そして皇帝とトスカナ大公に対する宣戦布告を提言するという連絡が22日朝に議会へなされたことを、彼から知らされました。
親愛なる将軍殿、かくしてまた戦争となり、そして私はあなたが私へ送るであろう命令を実行できる状態には決してないことを、あなたに知らせなければなりません。師団を補給するための一かけらのパンの配給すらありません――またあったとしても、それを運ぶ車両を欠いています。
私は絶え間なくエルヴェティー方面軍の隠しようのない状況を陸軍大臣に説明してきました。指揮を執るために到着すると同時に、私は彼に車両その他の完全な欠乏を説明しました。この軍は全く資源のない地域を通過していくことになっており、80万食のビスケットの補給を受けることが絶対に必要です。――政府はそれに沿った約束をしましたが、実際には何も到着せず、我々は極貧状態にあります。
私は総裁政府に後継者を要求する特別な密使を送り、誰かを暫定的に私の地位につけるようあなたに懇願していることを彼らに知らせました。生活必需品と車両を持たずにティロルでの戦争を導く能力は私にはないので、どうか私の要望に応えてくださるようお願いします。
フェリーノ将軍が参加することをリュビー准将が彼の将軍に知らせました。親愛なる将軍殿、私はあなたに軍の戦力と確保している陣地についてお伝えします。もしあなたが私から1個旅団を取っていくなら、私はなにをすればいいのか分かりません。
google book "Memoir of the Operations of the Army of the Danube, Under the Command of General Jourdan" p136-138
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