シュヴァーベン・クライスとの
休戦協定
シュヴァーベン・クライスとラン=エ=モーゼル軍指揮官モロー将軍間の休戦協定
最初の4条項でクライスが連合軍から兵を引き上げること、フランス兵に対しクライス内の自由通行を認めること、彼らへの食糧、車両、馬匹の供給と後でその対価を支払うこと、さらに手紙を検閲せず送るのを認めることが決められている。
V シュヴァーベン・クライスはフランス軍への軍資金として計1200万リーヴルの正金を以下の方法で支払う。最初の10日以内に50万、続く10日以内に50万、3度目の期間に100万、4度目に200万、5度目に200万、6度目に200万、7度目に200万、8度目の期間に200万。
VI クライスは8000頭の馬匹を提供する。即ち荷馬を2000頭、重騎兵用の馬を2000頭、軽騎兵用の馬を2000頭。荷馬500頭は2度目の期間に、荷馬500頭と同数の騎兵用馬匹は3度目に、同数を4度目に、荷馬1000頭と騎兵用馬匹500頭を5度目に、荷馬1000頭と同数の騎兵用馬匹を6度目に、そして同数を7度目に供給する。最後の2000頭を供給するのが困難な場合、シュヴァーベン・クライスは1頭当たり400リーヴル相当を現金で支払う自由がある。以上の他に、選ばれた400頭の馬匹も供給する。
VII さらにそれぞれ500ポンドの牡牛5000頭を供給する。うち200頭は、補給担当がそれをすぐに必要とせずいくらかの遅延を承諾した場合を除き、2ヶ月以内に軍に届けなければならない。
VIII 15万キンタルの穀物、その3分の2相当の小麦、3分の1相当のライ麦、10万袋のカラスムギ、15万キンタルの秣を2ヶ月以内に供給する。
IX 軍の倉庫に10万足の靴を1ヶ月以内に届ける。
X これらの分担の他にシュヴァーベン・クライス内の全領邦、州、教会領、都市は、(ヴュルテンベルク、バーデン、ロイトリンゲン、エスリンゲンを除き)ケンプトン、リンダウ、ブッヒャウの教会、全ての高位聖職者と修道院長座に、たとえ彼らがクライスの経費を負担していなくてもシュヴァーベン内の一つの教会や修道院も例外とすることなく、60日以内に軍資金として700万リーヴルの正金を負担させる。
XI シュヴァーベン・クライスはパリの総裁政府に代理人を送り、彼ら自身のために交渉を行う領邦君主たちと一緒に和平交渉を申し出る。
シュトゥットガルトにて締結、1796年熱月9日(7月27日)
(サイン)
ラン=エ=モーゼル軍指揮官 モロー
承認を得たシュヴァーベン・クライス議会全権大使 ソレイエ男爵、マンデルスローエ男爵
google book "A Collection of State Papers Relative to the War Against France" i-ii
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