ロンドン・ガゼットの記事
9月23日



 ライプシック、9月23日

 モロー将軍麾下の敵軍の状況はかなりのもので、今やフランケン・クライスの全体及びシュヴァーベン・クライスの大半の安全に何らの心配を及ぼすものではない。ナウエンドルフ将軍は、彼の変わった移動によって敵に勝る決定的に優位な陣をこれらの地域で確保した。ドナヴェルト、アウグスブルク、そしてウルム周辺にいるモロー将軍の軍は混乱と恐慌の下にあり、彼らはラインを越えてどう退却するかを追い求める他に手は残されていない。帝国兵はシュトゥットガルトとコンシュタットを奪い、上ラインの全線に沿ってシュタルホーフェンまで、そしてさらにはケールにまで戦線を延伸した。前進するオーストリア兵によってこれらの地域から届くあらゆる報告は、特に様々なフランス軍の物資と彼らの掠奪品及び現金や他の価値ある戦利品などを確保したことに関連するものでいっぱいである。この点において彼らは、敵が隠したあらゆるものを競い合うように発見し、そしてまた帝国兵のために困難な道を案内しているこれらの地域の農民にとても熱心に支援されている。こうしたことによってとても多くのフランス兵が日々、彼らの追跡者の手に落ちている。

google book "A Collection of State Papers Relative to the War Against France" London Gazette, p100-101


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